ネペンテス

発売日 : 2004/10/31
清水マリコが描く、日常に潜む切なくも甘い迷宮の連作短編集。
(ボクが動揺するとよくないことがおきてしまう。よくないことはボクだけにとどまらない。世界がよくないほうへとバランスを崩してしまう。少しずつ……世界から見ればほんのわずかかもしれない。でもそれで不幸になってしまった人はきっと) ――自分の好奇心を体の奥底に閉じ込め、心の揺れを極端に恐れ誰とも深くかかわらないときめた西村祐胡(ゆうこ)。彼はクラスメートからは若くして悟っているクールなやつと思われている。そんな彼の前に現れるのは……。清水マリコが描く、日常に潜むせつなくも甘い迷宮の連作短編集。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 638円(本体580円+税)
  • ISBN: 9784840111584

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みんなのレビュー

  • CCC
    2024/04/17
    連作短編。すこしふしぎ系な設定が多いけれど、幻想小説に近い感触がある。オチは全体的にダーク。ただ不思議と落ち着いて読め、心地よさすらあった。どの話も良かったけど、好きな作品を一作選ぶなら二話目の「青い目の少女」だろうか。主人公とヒロイン(?)の関係に、どういう気持ちで読めばいいかわからなくなる。
  • ツキノ
    2013/01/10
    厄介な性質を背負った主人公を中心に紡がれる物語が八篇。どこか諦めたような主人公、どうもイタい女の子たち。キャラクターに魅力は感じないが、漂う雰囲気は好きだ。一編読み終えるたび少し嫌な気分になる。 中でも「減色症」は設定が素敵で個人的お気に入り。 終盤の早足な展開は、以前読んだ「嘘つきは妹にしておく」を思い出させるが、あちらで感じた違和感はだいぶ緩和されており、今回はこの空気を楽しむことができた。
  • ソラ
    2007/02/19
    【読メ登録以前読了作品】
  • あかふく
    2013/02/24
    清水マリコによる嘘=フィクションへの信頼の重さが相変わらずグッとくる。妹の形而上学などとのたまうこともできるかもしれない。風景が精神化していくことは、おそらく現実のフィクション化を必要とし、そうでなければ耐え難い現実というものもあるのではないか。「語られる」ことになる「父の話」。
  • ブナ太郎
    2012/07/30
    不思議な読後感。日常に潜む、切なくも甘い迷宮の連作短編集。黒い手の少年が、どこかブギーポップを彷彿とさせたり、独特なセリフの言い回しが、上遠野さんの作品に近い雰囲気を持っている。といっても、こちらの方が、より少女耽美的。海沿いの町と言う設定が、いい味だしてるなと思う。そして、toi8さんの魅力的な絵。どこか幻想的な小説とtoi8さんの絵は相性が抜群だなと思い知らされた。この作者に興味を持ったので、ほかの作品も読んでみたいと思う。