菊乃、黄泉より参る! よみがえり少女と天下の降魔師

発売日 : 2023/04/24
痛快でほろりと泣ける、よみがえり少女×破戒僧バディの江戸怪異譚!
時は5代将軍・徳川綱吉公亡きあとの江戸時代。
男勝りで正義感あふれる武家の女・菊乃(きくの) は、病によって享年28で世を去るも何も未練はなかった。
――はずだったのだがその15年後、7歳の姿で江戸の町に黄泉(よみ)がえってしまった!
年相応にすぐ腹が減り眠くなり、ふとしたことですぐゆるんでしまう涙腺とは裏腹に、体はなぜか身に覚えのない怪力と験力を宿していた。
菊乃はひょんなことから、天下の降魔師(ごうまし)を名乗る、整った顔だがどこか「騙り」めいたところのある破戒僧・鶴松(つるまつ)に出会いその力を見込まれ、
自身の成仏の方法を探してもらう代わりに、日本橋の薬種問屋に出るという獣の化け物退治を手伝うことに。
同時に、生前幼くして死に別れた息子・善太郎と再会するが、旗本の嫡男のはずの息子はなぜか浪人に身をやつしていて……?

こんなバディを待っていた!
ユニークな組合せと軽妙な会話が最高な2人組による、とことん痛快でほろりと泣かされるお江戸人情×怪異退治!
第8回 角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉&〈読者賞〉ダブル受賞作。

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みんなのレビュー

  • ぷに丸
    2023/06/02
    ネタバレあり
    男姫の異名を持っていた菊乃が生まれ変わった幼女の姿で、天下の降魔師と名高い鶴松とともに化け物退治をする姿が凛々しく、真っ直ぐで好感が持てました。口が悪く破戒僧に見える鶴松の面倒見が良い一面や過去を悔やむ姿も個人的にとても魅力を感じるもので、ストーリーもキャラの良さも楽しめて大満足の一冊でした。まだまだこの葉での退魔の様子を見ていきたいと思ったので、続編が出ることを期待して待っていようと思います。
  • 冬野
    2023/04/21
    発売前にゲラを拝読。あらすじから想像していたよりずっと深くシリアスで、それでいて時代ものをあまり読まない自分でも読みやすい作品だった。生前の大人の記憶があるけど体は子供なのですぐ泣いちゃう菊乃が可愛いし、優しさを不器用で包んだような鶴松も愛おしい。過去の重みを抱えたまま前に進もうと奮闘する登場人物たちが好ましかった。ホラー要素もあり、呪術的な事柄もしっかりしている印象。犬が酷い目に遭うのがフィクションでも絶対に無理という方はご注意(救いはある)。書きぶりが達者な方なので続編や次回作にも期待。星:4.5/5
  • ゆうら
    2024/08/18
    ネタバレあり
    未練なくして死んだはずの菊乃が、15年後に子どもの姿でよみがえる。テンポよく話は展開し、その中に親の情や人の成長する姿など描かれて、一気に読めた。続きを読みたい。
  • ごま麦茶
    2024/08/17
    ネタバレあり
    病で亡くなった武家の妻である菊乃。何故か15年後の江戸で7歳の幼子として黄泉がえる。怪しげな破戒僧の鶴松と、降魔をする妖怪退治もの。そして母と子の物語。菊乃と鶴松の掛け合いが面白く、シリアスなところもあるけど暗くなり過ぎず、ポンポンと進んでいくのが気持ちよくて一気に読みました。中身は28歳の男勝り姫なはずの菊乃が、幼子の身体で大暴れして、直ぐに泣いたり眠くなったりが可愛くて。鶴松も胡散臭いのに憎めない感じが可愛くて。善太郎との終盤は泣きました。魅力的なキャラクターばかりで、続編に期待です!
  • 万論
    2023/05/21
    サクッと爽快。のりは「犬夜叉」。テンポ良く「母の情」から物語を紡ぐ。面白かったよ。良さを気に入ってくれる人が多くなって続くといいな。