聖女と悪魔の終身契約

発売日 : 2023/04/14
魔物の愛には溺れるような罠がある――少女と魔物のいびつで唯一の主従契約
 当代随一の退魔師《聖女》エマには秘密がある。それは、魔を祓う身でありながら、強力な魔物・クロエと「契約」していること。
 幼い頃魔物に襲われたエマは、クロエを召喚し生き延びた。以来、自分を「姫さま」と呼んで嬉々として世話を焼くクロエと、いびつな主従関係を築いてきた。孤独なエマにとって、クロエの重く深い愛は、時に魅惑的な毒のようだ。
 人々を襲う黒い魔獣、死を呼ぶ葬送のワルツ、母の腹に宿ったまま生まれない赤子。エマは今日もクロエを従えて退魔に向かう――消えた妹を捜し求めて。

==登場人物==

エマ

《聖女》と名高い、当代随一の退魔師。
クロエと「契約」し、その力を使って魔を祓っている。

「いつも言っているけど、余計なことは何もするな」

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

クロエ

千年を生きる高位の魔物。
エマを溺愛し、身の回りの世話を焼いている。

「憎らしくてとってもかわいい僕の姫さま」
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040748719

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みんなのレビュー

  • 坂城 弥生
    2023/07/06
    一冊で完結しているように感じました。
  • よっち
    2023/04/13
    密かに強力な魔物クロエと契約を結び、当代随一の退魔師《オランディアの聖女》と呼ばれるエマ。消えた妹を捜し求めて、クロエを従え退魔を続ける少女と魔物の主従契約を描くファンタジー。幼い頃魔物に襲われ、クロエを召喚し生き延びたエマ。彼女を姫さまと呼んで育てながら、世話を焼いてきたクロエとの主従関係。二人で解決する人々を襲う黒い魔獣、死を呼ぶ葬送のワルツ、母の腹に宿ったまま生まれない赤子。明らかになる探し続けた妹の真実、二人の因縁があって、歪でかけがえのない二人だけの絆を育んできたその関係が印象的な物語でしたね。
  • かなで
    2023/07/02
    ネタバレあり
    毎度無傷で生還するエマは、『聖女』と呼ばれ、美しい魔物を飼っている。千年前に魔物と契約した魔女のせいで、魔物が絶えない国で退魔師として生きているエマはたった一人の双子の妹を探し、国中を飛び回っている。クロエと呼ばれる魔物と共に。→互いの執着に気付かない系の恋愛話。ただ、エマが王女であることは必要だったのかな…?双子の妹の正体は鏡が出てきたことで分かってしまって、クロエが気付かせないようにしてるんだろうなとか予想できてしまったのが残念。ただ、無意識下の執着は大変好みだった。
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    2023/04/19
    ネタバレあり
    電子書籍●魔物に襲われ行方不明となった双子の妹・リルを見つけ、たくさんの人間の命を奪った魔物を滅ぼすために王女の身分を捨て退魔師となったエマ。契約している高位の魔物・クロエと共に、港町で次々と人を襲う黒の獣、聞くと悪夢に囚われる「葬送のワルツ」、1年以上経っても産まれてこない王妃の子ども、の原因となる魔物を祓っていく。愛に限りなく似た執着で千年もの間エマの魂だけを追うクロエと、次の契約者にクロエを渡したくないエマの歪な主従関係も良かった。物語の世界観も◎綺麗にまとまっているけど続編が出たら読みたい。★5
  • ひぬ
    2025/02/07
    ネタバレあり
    【電子】幼い頃に召喚してしまった強力な魔物・クロエと契約をしているエマ。クロエの活動に自分の魔力を使われてるが故にひ弱な体質の彼女は退魔師として働く一方、消えた妹を探し求めますが…かなり歪な主従関係。雁字搦めになっているのが良き。元々は内気な少女が強くならざるを得ない展開って好きです。エマの唯一(?)の友人フロウとクロエのくだらない応酬は面白かったです。そして復讐のために探していた魔物の正体には驚かされました。クロエが女性名だったのが気になっていたのですが、しっかりと理由があって良かったです。