准教授・高槻彰良の推察 9 境界に立つもの
発売日 :
2023/03/22
高槻と尚哉に新たな魔の手が迫る!? 凸凹コンビの民俗学ミステリ第9弾!
4月。尚哉は3年生に進級し、友人の難波と共に晴れて高槻ゼミの一員となった。
尚哉と難波は、初回ゼミのあと、数少ない男子学生どうし5人で仲良くなり、学期中に行われるグループでの研究発表を一緒にやろうと話す。
動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと取材に赴くが、帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という女の声を聞き――!?(「第一章 トンネルの中には」)
高槻が講義で、口裂け女やかまいたちといった「鎌」が絡む怪異について話したところ、大学の演劇サークルの代表から相談が。
先日、夜道を一緒に歩いていた次の舞台の主演女優の髪が、まるでかまいたちの仕業かのように、ばっさりと切られてしまったのだという。
高槻と尚哉は調査のため、サークルを訪れる。部員に一通り聞き込みをし、いざ帰ろうとした瞬間、高槻の従弟・優斗から着信が。なんと、高槻の父が刺され、病院に運ばれたという。
一緒に病院へ行こうと言う優斗に、高槻は「僕は行かない方がいいと思う」と呟き……。(「第二章 黒髪の女」)
高槻から「難波くんと何かあった?」と聞かれた尚哉。実はある理由で、難波との関係がぎくしゃくしているのだ。
悶々とする尚哉に高槻は「気分転換に旅行に行こう」と提案。運転免許を取り終わった尚哉の練習も兼ねて、桜を見に箱根に行こうという。
しかし宿の従業員から、桜の隠れ名所である、旅館の向かいにある山には鬼が出る、と言われ――?(「第三章 桜の鬼」)
己の「耳」の、己の「過去」の謎と向き合うふたりに、異界の魔の手が迫る――?
高槻をマークしている警視庁捜査一課・異質事件捜査係(通称:異捜)の動きも不穏さを増し……!?
高槻と尚哉、それぞれに試練が訪れる、目が離せないシリーズ第9弾!
イラスト/鈴木次郎
尚哉と難波は、初回ゼミのあと、数少ない男子学生どうし5人で仲良くなり、学期中に行われるグループでの研究発表を一緒にやろうと話す。
動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと取材に赴くが、帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という女の声を聞き――!?(「第一章 トンネルの中には」)
高槻が講義で、口裂け女やかまいたちといった「鎌」が絡む怪異について話したところ、大学の演劇サークルの代表から相談が。
先日、夜道を一緒に歩いていた次の舞台の主演女優の髪が、まるでかまいたちの仕業かのように、ばっさりと切られてしまったのだという。
高槻と尚哉は調査のため、サークルを訪れる。部員に一通り聞き込みをし、いざ帰ろうとした瞬間、高槻の従弟・優斗から着信が。なんと、高槻の父が刺され、病院に運ばれたという。
一緒に病院へ行こうと言う優斗に、高槻は「僕は行かない方がいいと思う」と呟き……。(「第二章 黒髪の女」)
高槻から「難波くんと何かあった?」と聞かれた尚哉。実はある理由で、難波との関係がぎくしゃくしているのだ。
悶々とする尚哉に高槻は「気分転換に旅行に行こう」と提案。運転免許を取り終わった尚哉の練習も兼ねて、桜を見に箱根に行こうという。
しかし宿の従業員から、桜の隠れ名所である、旅館の向かいにある山には鬼が出る、と言われ――?(「第三章 桜の鬼」)
己の「耳」の、己の「過去」の謎と向き合うふたりに、異界の魔の手が迫る――?
高槻をマークしている警視庁捜査一課・異質事件捜査係(通称:異捜)の動きも不穏さを増し……!?
高槻と尚哉、それぞれに試練が訪れる、目が離せないシリーズ第9弾!
イラスト/鈴木次郎
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 748円(本体680円+税)
- ISBN: 9784041129517
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みんなのレビュー
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ひさか2023/05/291462023年3月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ9作目。トンネルの中には、黒髪の女、桜の鬼、それはかつての日の話Ⅲ、の4つの連作短編。異捜の山路に誘われた深町の話も興味深いが、友人の難波に異能力感づかれた話も面白い。物語りは佳境にはいった感がある。どこに着地するのか?次回が楽しみ。
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ぽんすけ2023/10/24140難波ー!お前なんていいやつなんだ!この一言に尽きる。尚哉は絶対難波を離してはいけない。卒業して進路が別々になっても一生の友として、それこそ先生と健ちゃんみたいな分かり合える親友となってほしいな。こんないい子なかなかいないよ。しかし尚哉ももう3年生ですか。初めは結構イジけキャラだったけど先生と色々な事件に向き合う中で、中々いい感じに成長してきたんではないかと。そしてまさかの異捜からのリクルート。まぁ尚哉は院に行くと思うけど、進路として私は有りだなとは思う。耳が治らないとして、それを一番活かせるのは異捜かも。
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ちょろこ2023/05/09136シリーズ9の一冊。今作も良かった、濃かった。トンネル、かまいたち、サトリの怪異、旅行、友情、extraと盛りだくさん。トンネルが境界という解釈には納得感。箱根旅行は笑いと桜と怪異と…楽しかったな。みんなそれぞれちょっとした壁にぶち当たっていたけれど、やっぱりこの絆なら何があっても大丈夫と信じられちゃう。アキラ先生を一人にしたくない尚哉のサポートも良き、難波くんもほんと良き。尚哉の進路も固まりつつあるかな…と思いきや、まさかのあの人に目をつけられていたとは。"もう一人"もやっぱり謎。善か悪か、境界ゆらゆら。
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はにこ2023/06/11133とうとう尚哉の秘密に触れてしまう難波くん。でも本当に良い子。修行ってw今回も怪奇と思われていたトンネルの事件やかまいたちの事件を解決していく。箱根の事件では吸血鬼シリーズのあの方も出てきて嬉しい。そして尚哉をスカウトしにきたあの人。不気味だー。あちらの新作も早く読みたいなぁ。
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みっちゃん2024/11/14130ネタバレありああ、難波くん!あなたが尚哉のそばにいてくれて本当に良かったよ。アキラ先生がいつも尚哉がひとと関わるように心を砕いている原点、を描くextraは涙目になって読んだ。この時の辛さを乗り越えて、今のアキラ先生がいるんだね。最初はかする程度だった異捜との絡みが複雑になってきてどきどき、わくわく。ちらっと姿が見えたのは絶対あの方だよね。次はしっかりとそのお姿を拝ませて下さいまし。
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