龍に恋う 贄の乙女の幸福な身の上 五

発売日 : 2023/03/15
少女と青年に試練が訪れる――「珠、今の俺は、怖いだろう?」
●〇●人気シリーズ・試練の第五巻!●〇●

 御堂からの依頼で、特異事案対策部隊の駐屯所に住み込みで派遣された珠。口入れ屋・銀古での経験を生かし、妖怪とも協力して部隊を支える。銀市と離れて暮らすことに寂しさを感じつつも、手紙を通して素直な気持ちを伝え合った珠は、彼の過去を垣間見る。
 一方の銀市は意図せず増大する自らの力と静かに戦っていた。久しぶりに会った銀市の様子を不安に思う珠。部隊の協力者・アダムからは、「妖怪も人も信じすぎてはいけない」と忠告される。そんな折、連続不審火の重要参考人として銀市が拘束されてしまい――。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040744186

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みんなのレビュー

  • はなりん
    2023/08/13
    シリーズ第5弾。遂に試練の時。銀市さんが悪意を持った策略で信仰の対象にされ、龍としての力を制御できなくなり、自らを封じる選択をする。珠に対する想いや人と妖怪両方を案じ一人で闘う銀市さんが切ない。珠も銀市さんから離れて自分で考え行動できるようになり、感情が動くようになってきた。あとがきにあるように、2人の恋が進展するための試練とのこと。次巻が楽しみ。
  • よっしー
    2024/10/01
    ネタバレあり
    銀市が本性でもある龍に引きずられ、珠を贄として認識してしまう展開へ。距離を置くためにと、仕事を与えて珠を御堂の所に預ける判断を行いました。そこで、珠は自分らしさを出しながら多くの人と関わり、成長を遂げました。銀市への気持ちの変化はまだまだゆっくり…かと思っていた中での、まさかの別離へ。この先、物語がどう進むのか、楽しみです。
  • 雪苺
    2024/04/07
    ネタバレあり
    図書館本。珠が初めて感情を露わにした!悲しくて辛い感情だったけど心に溜まった感情を吐き出した珠を初めて人らしいと思えた。瑠璃子が感情豊かなのは珠との対比として描くために大切なんだな~と今になって思う。実は珠の手紙来るの喜んでた銀市が可愛い。銀市捕まったけどすぐ釈放されたし黒幕と事件の犯人も銀市と御堂の話で判明してしまったのでこの後どうなるのか?という不安とか全く無くて脱力した。次巻は銀市救出する話かな。珠ならやってくれる、なんか力持ってるし。珠の願いって何だろう?これも気になりますね。
  • ダージリン
    2023/03/31
    ネタバレあり
    銀古を離れて、御堂さんの部隊のお手伝いに行くことになった珠。銀古以外の場所でも実力を出して働けるようになったけれど、離れている時間がお互いへの想いの自覚になっていますよね。ただ銀市は半妖としての存在が危ういことに・・・続きを待ってます〜。珠ちゃんにもらい泣きしました。
  • mariann
    2023/07/24
    ネタバレあり
    ついにきた!御堂様表紙が眼福。今回の話は切なかったなぁ。珠の自我の芽生え。それに比例して苦悩する銀市。信仰する気持ちが増えれば増えるほど力が増してしまうなんて最早、本当に神の領域だ。妖怪と人は同じベクトルは向いていない。これを視える人は肝に銘じておかなければならない。か… 早く銀市さんが戻って来ますように。