恋は双子で割り切れない 5

発売日 : 2023/03/10
双子姉妹とのダブルデート。純の告白。そして夏の海へ――。
横浜でのデート。琉実と付き合っていた頃にも行った思い出の場所。あの時と違うのは、今日は那織も一緒ということ。
 7月24日。今日は僕の誕生日。琉実と那織から誘われて、三人で出掛けていた――幼い頃からよく知る家族同然の三人で。昔みたいに。
 だけど、この楽しい時間がもうすぐ終わるということを、僕は知っている。
 今日僕は想いを告げる。
 告白の結果はどうあれ、一つの恋が終わることだけは間違いがない。この関係が崩れてしまうことに、もう戻れないことに対して明確な恐怖がある。
 それでも僕は言わなければならない。
 君が、好きだから。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 792円(本体720円+税)
  • ISBN: 9784049148213

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みんなのレビュー

  • なっぱaaua
    2023/03/29
    ネタバレあり
    幼馴染3人の恋にひとまずの決着。まぁそうなるよねという結論。今巻は姉妹2人のそれぞれの想いが溢れ出ていてとても良かった。それでも琉実の想いに感情移入してしまって彼女のこれからの幸せを思わずにはいられなかった。それでもやっぱり思考や趣味が近い方が幸せになるかもね。「めんどくさいよ?重いよ?一筋縄じゃいかないよ」多分そうなんだろう。それでも漫才の様な少し小難しい掛け合いができる2人に幸あれ。あれっ?でもお話しは続くのね。恋愛は付き合って終わりではないのは分けるけど蛇足にだけはならないで欲しいなぁ。逆転ある?
  • よっち
    2023/03/10
    純の誕生日に琉実と那織から誘われて一緒に向かった横浜でのデート。かつて付き合っていた琉実にとっても思い出の場所で、純が二人に自分の想いを告げる第五弾。双子と純の関係を一度は変えることになった琉実の告白から純と二人で過ごした甘酸っぱい日々。同時に不可避だった葛藤と罪悪感、そして関係性が変わっても些細な部分が目についてしまう三人の距離感。これまで積み重ねられてきた関係性を思えば必然の結末でしたけど、彼女の複雑な思いが面倒くさくても、それは三人の関係性がやはり不可欠だからで、必要なことなんだろうなと感じました。
  • 芳樹
    2023/03/20
    ネタバレあり
    ついに三人の恋に決着が付くときが来ました。そこに至るまで、そしてその後の琉実と那織の心情が深くまで描かれている今回。"彼女たち"を綴る文章は非常に美しくいつも以上に情景が目に浮かぶように感じられ、一語一語を噛みしめる如く読み進めました。深い絆で結ばれ誰よりもお互いを理解している三人だからこそ、2+1と関係が変わっても破綻することなく歩いて行けるであろうと信じています。<了>で本編が締められていたので、あぁこの名作も完結したのだな、と思ったところにあとがきでの続編の予告。なんと嬉しいサプライズであることか!
  • のれん
    2023/03/12
    ネタバレあり
    第1部完、という綺麗な引きだったのではないだろうか。 というかここまで恋愛に全編に渡り、チャンドラー引用されてる作品って史上初じゃないだろうか。 話がどこまでも合う女の子とどこまでも自分を思ってくる女の子。 その決着は鮮やかで軽快ですらあった。前半に琉実の付き合いを描写してその謙虚さに恋したと思えば、後半に那織の不器用で可愛い趣味の交流や愛を求める女性性に胸打たれる。 後ろに居てくれる良い女か、傍で張り合う面白い女か。 選択は現代的である。 しかし、これ以上続くとドロドロになるとしか思えんのだが?
  • しおり
    2023/03/12
    ネタバレあり
    冒頭が琉実視点の純と付き合っていた頃の回想で驚くと共に「死体蹴り」ですか!?となり辛かった。過去の二人のデートを三人で上書きするような道行に胸がキリキリして何度も読む手が止まる…三人とも何も悪くないからこそシンドイ。伝え方いかんで純のことが嫌いになるかもと一抹の不安を抱えてましたが、杞憂でした。彼の真摯な告白と那織を選んだ決断に納得しつつも自分の中に割り切れない気持ちが残るのは、いくら配慮しても今後は二人と一人にならざるを得ないからか、自分が琉実推しだからか、琉実の心情も深掘りされてきたからなのか…