レプリカだって、恋をする。
発売日 :
2023/02/10
16歳、夏。はじめての、青春。――第29回電撃小説大賞《大賞》受賞作。
" ――応募総数4,128作品の頂点――
第29回電撃小説大賞《大賞》受賞作
具合が悪い日、面倒な日直の仕事がある日、定期テストの日……。彼女が学校に行くのが億劫な日に、私は呼び出される。
愛川素直という少女の分身体、便利な身代わり、それが私。姿形は全く同じでも、性格はちょっと違うんだけど。
自由に出歩くことはできない、明日の予定だって立てられない、オリジナルのために働くのが使命のレプリカ。
だったはずなのに、恋をしてしまったんだ。
好きになった彼に私のことを見分けてもらうために、髪型をハーフアップにした。
学校をサボって、内緒で二人きりの遠足をした。そして、明日も、明後日も、その先も会う約束をした。
名前も、体も、ぜんぶ借り物で、空っぽだったはずの私だけど――この恋心は、私だけのもの。
海沿いの街で巻き起こる、とっても純粋で、ちょっぴり不思議な“はじめて”の青春ラブストーリー。
"
第29回電撃小説大賞《大賞》受賞作
具合が悪い日、面倒な日直の仕事がある日、定期テストの日……。彼女が学校に行くのが億劫な日に、私は呼び出される。
愛川素直という少女の分身体、便利な身代わり、それが私。姿形は全く同じでも、性格はちょっと違うんだけど。
自由に出歩くことはできない、明日の予定だって立てられない、オリジナルのために働くのが使命のレプリカ。
だったはずなのに、恋をしてしまったんだ。
好きになった彼に私のことを見分けてもらうために、髪型をハーフアップにした。
学校をサボって、内緒で二人きりの遠足をした。そして、明日も、明後日も、その先も会う約束をした。
名前も、体も、ぜんぶ借り物で、空っぽだったはずの私だけど――この恋心は、私だけのもの。
海沿いの街で巻き起こる、とっても純粋で、ちょっぴり不思議な“はじめて”の青春ラブストーリー。
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- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 726円(本体660円+税)
- ISBN: 9784049148732
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電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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☆彗星☆2024/01/17114ネタバレあり第29回電撃小説大賞《大賞》受賞作。全体的に面白かったのですが、後半からは予定調和な感じで、少し物足りない感じもしました。ただこの「レプリカ」の新しい切り口が良いですよね。やってることは「ただの青春」なのに、この新しい切り口によって、ナオがレプリカとして生きることの悲しさみたいなのが常時つきまとっていて「ただの青春」がとても大切な一頁になっていたかなと思います。この仕組みの面白さには、思わず舌を巻きました。ブログにてhttps://sui-sei.net/レプリカだって恋をする-あらすじ-ネタバレ-感想/
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へくとぱすかる2023/09/12105古典SFであれば、本体目線からレプリカを語る話になるだろう。しかし本作はレプリカ目線だ。「~だって」という言葉がそのすべてを言い表している。読んですぐに、レプリカの方のナオに感情移入してしまった。呼びだすだけで、なぜか無から現れ意識が生まれるレプリカ。本体のご都合に振り回されても、恋だってする。それは誰にも言えないし、理解もしてもらえない。そこが切ないが、そこからの展開は急だ。世界がパッと広がった思いがした。ハインラインの『夏への扉』のように胸がスカッとする。そういう感触の小説は久しぶり。とてもよかった。
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海月2023/02/1292KADOKAWA発行今年の大賞網羅できました(笑) そんな最後の電撃文庫から出ましたレプリコ(作者はそう読むらしいです)はまさかのレプリカが主人公の話。題名だけで想像を膨らませていざ読み始めましたがめちゃくちゃいい作品です。レプリカが存在すれば確かにらそうなるよねーとかオリジナルの気持ちも同意できたり。たらればだけど子供の頃からずっとコピー人間とかあればなぁとか思ってました(笑)気持ちいい読み切りっぽくなってますが続きがあればいいなーと思います。
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芳樹2023/02/1290傑作。本作のように感情の激しい動きの表現が静かに語られる作品は、個人的に大好きです。高2の少女・愛川素直の分身体『レプリカ』のナオが主人公の現代ファンタジーであり、うっとりする美しさと切なさに満ちたラブストーリーでした。レプリカだけど似ているのはオリジナルの姿形だけで自我を持つ別人。そんなナオが一人の男の子と出会って恋に落ち、自分のあり方と、オリジナルの素直と恋した彼双方への思いに悩み、進んで行く姿に心を揺さぶられました。本作品に登場した皆が幸せでいられる未来に辿り着きますように、と願わずにいられません。
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ヒロ2023/02/1986ネタバレあり久しぶりに恋愛小説を読んで、ホントに爽やかな青春を味わえた感じです!主人公のナオがラストにかけてレプリカではない自分自身というものを見つけていく流れも本当に感動しました。そんなナオの隣にはいつも優しいアキがいて、友達のりっちゃんがいて、優しさに支えられているのがよく分かって心がずっとホッコリするような作品でした。
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