獣姫の最後の恋

発売日 : 2022/12/13
代償は自らの命。恋に落ち、身籠った彼女の運命は――。
 ――伽羅族の当主は、子を産むと死ぬ。
 時は四国時代。千を下らないとされる多様な種族がいる中、伽羅族と呼ばれる生殖に特化した一族がいた。悲惨な歴史を経て、突如一族を守る力を手にした伽羅族の当主は、その代償として子を産むと死ぬ定めを神より与えられる。
 新たに当主となったレイラは、ある日、森で諜報活動をしていた他国の青年に一目で恋に落ちる。そして己の過酷な運命を知りつつレイラは彼の子を身籠って――。
 僅かな時間で青年と心を通わせる彼女の、切なく眩しい溺愛物語。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040747613

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みんなのレビュー

  • よっち
    2022/12/16
    悲惨な歴史を経て一族を守る力を手にした代わりに、代償として子を産むと死ぬ伽羅族の当主。新当主レイラがある日、森で諜報活動をする他国の青年ソウに一目で恋に落ちるファンタジー。そこまで惹かれる相手もおらず、宿命にどこか実感もなかったレイラが落ちた運命の恋。他国で仕える身ゆえともにあることはできないソウ、己の過酷な運命を知りつつ彼の子を身籠るレイラ。けれど産まれるまで共にあったソウとの間には育まれた絆があって、彼が提示した宿命から逃れる仮説に対する彼女の選択は…何とも複雑な願いを抱いてしまう結末が印象的でした。
  • ころころ
    2022/12/31
    ネタバレあり
    ヒロインが当主を務める伽羅族は生殖に関わる特異な能力を持っている。ただ代々の当主は子を産むと皆三ヶ月程度で死んでおり、死ぬと分かっていて何故産むのかは分かっていない。そんなある日、彼女は獣に襲われている他国の青年を助け、一目で恋に落ちて彼の子を身籠るが…。表紙で目を引かれ、あらすじも好みな感じだったので購入。面白かった。でも最後がこう来るとは思わなかったし、人によって評価が分かれそう。どちらもアリだけど、私的には提案を受け入れなかったという方が可能性が高いかなと。
  • アマノサカホコ
    2023/08/29
    ネタバレあり
    大阪市図書館。生殖機能をコントロールできる種族の当主レイラの一生に一度の命を懸けた恋の物語。子供を産むと数ヶ月以内に命の灯火が消えてしまうレイラと匂いで強制的に関係を持ってショックを受けているヒーローとどんな結末が待っているのか楽しみに読んだ。ヒロインが劇的な一目惚れのため病的な心情が理解できずヒーローのヒロインへの印象の変化、嫌悪感あり→義務で子供は認知→嫌いじゃないけど好きでもない。これで終わっているので恋バナとして楽しめず、今回の種族は設定もキャラも苦手。他の種族で完結するなら読んでもいい★★
  • ぽに
    2024/04/16
    ネタバレあり
    作者さん初読み。伽羅族の当主は子を産むと死ぬ定めにある。当主レイラはある日他国の青年に一目で恋に落ち子を身籠るが…。うーん、最後がモヤモヤした感じで終わって読後感は微妙。
  • Bks
    2023/01/07
    ネタバレあり
    子を産むと死ぬ定めである伽羅族の当主レイラは森で助けた青年ソウを強姦し子を孕む。責任感からソウは子が生まれるまでレイラとともに暮らすことになる。連帯感と緊張感に満ちた奇妙な生活が始まる。 子を産むと死ぬという定めが、自分たちの楽しみのために気ままに卵子を凍結してきた伽羅族に対する天からの警告であると仮定するソウ。助かるために、レイラを愛してはいない自分ではなく別の相手と番い、子を産み続けることを提案するが…。 セリフ回しはライトだが、現実の世相や宗教と照らし合わせたりすると、なかなか皮肉な物語だった。