恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話

発売日 : 2022/10/25
一つの世界、二つの恋、三つの真実、四つの物語。 鬼才が描く傑作単巻小説
星墜ち島には、特別で孤独な子どもたちが集められている。
十数年前に太平洋に堕ちた星の影響で、奇妙な『呪い』を宿す能力者たちだ。
他人の感情に触れられる少年・御蔵真久良、時間を5秒追加できる少女・式根稀音、視界を映像記憶に変える少年・大野原春、怪物を視る少女・神津うづ花。
社会から隔離された島に暮らす彼らの青春は、少し変わっている。
「おまえが俺を好きじゃなくて本当によかった」
「好きになる相手をまちがえたら人生おしまいよ」
「これは愛じゃないから安心して」
「同じ物を好きにならず、同じ者を嫌いになれた」 
それは恋と嘘と契約による夏の怪獣ミステリー。
そして、ありふれたハッピーエンドの物語だ。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784046819369

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みんなのレビュー

  • よっち
    2022/10/24
    十数年前に太平洋に堕ちた星の影響で、奇妙な『呪い』を宿した子どもたち。特別で孤独な彼らが集められた星墜ち島の舞台としたひと夏の物語。他人の感情に触れられる少年・御蔵真久良、時間を5秒追加できる少女・式根稀音、怪物を視る少女・神津うづ花たちに波紋を投げかける転校生・大野原春の存在。真久良が見た稀音妹は何者なのか。それぞれの立ち位置で見ているものが違って、密かに抱く恋や思惑からの嘘に振り回されたりもしましたけど、それでも揺るぎない大切なひとを想う真っ直ぐな気持ちがもたらした結末にはぐっと来るものがありました。
  • オセロ
    2022/10/25
    ある一つの出来事を様々な視点から見ることでミステリ風味に仕上げた今作。ある人にとっては真実でも他の人には虚構の出来事で、そこに異能や嘘が入り乱れる展開は読み応えがありました。
  • まっさん
    2023/01/31
    ★ 発売して直ぐにとある事情で話題になった今作。 物語は星堕ち島と呼ばれる、十数年前に堕ちた隕石の影響から不思議な能力を獲得した者達が集まって暮らしている島を舞台として描かれていました。構成としては章毎に視点が変更され、ストーリーを多面的に見る事で物事の見え方が変わってくる叙述トリック的な要素が含まれており、この辺りは少し読む人を選ぶのかなといった印象を受けました。また、視点が切り替わる事で群像劇要素も強く感じられ、ここも併せて個人的にはあまり好きではないタイプの作品でした。 終盤の山場が唐突に始ま→
  • アウル
    2022/11/04
    ネタバレあり
    帯に書いてあることそのまんまなんだけれども単巻で上手い事纏められているのが流石の一言。星墜ち島には能力者の子供たちが集められていていた。そんな彼ら彼女らの青春群像もの。登場人物のキャラとかは良かったんだけれでも後半になるにつれての展開が個人的にはついていけなかった。内容と口調が違うからか??なんでか合わないんよな...。面白くないわけではないんだけども...
  • のれん
    2022/10/26
    ネタバレあり
    異能というと自己から世界に働きかける力に想えるけど、今作では異能を自己認識の変化にとどめているものが多い。 要は思い込みであり、精神疾患の一つにしてしまえる程度のものというのは、セカイ系が薄くなった証拠だろう。 現代では、「閉じられた世界の脱出=成長」という図式すら成り立たない。だってそんな単純なドラマじゃ成長できないことを知ってるから。 だから今作の複数視点で複数の正解を選択させるのは現代に適応したと言える。 ただやはりセカイ系を茶化しながら進めるのは合わないなぁ。この辺は作風なんかもしれんけど。