後宮の黒猫金庫番

発売日 : 2022/10/15
後宮で伝説となる「黒猫金庫番」の物語が幕を開ける
大雅国には伝説の女官吏がいる。
通称「黒猫金庫番」。華奢な体に黒い衣を纏い、琥珀に光る瞳で不正を見逃さなかったという――。
将来そう呼ばれるとはつゆ知らず、蔡月花は見合い話に頭を悩ませていた。
相手は若き天才、戸部尚書の柏偉光。
超のつく貧乏貴族の月花とは釣り合わないし、必死に立て直した家業もやっと軌道に乗り始め、結婚はしたくなかった。
断り切れず迎えた見合いの当日。月花は小銭を追って馬車から飛び降り「私、お金が大好きなんです!!」と本性をさらけだすも「規格外のご令嬢」と偉光に気に入られ……? 

  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040747132

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みんなのレビュー

  • よっち
    2023/01/16
    落ちぶれた蔡家を必至で立て直した月光のもとにもたらされた、若き天才・戸部尚書の柏偉光とのお見合い。なぜか気に入られてしまい逃れるため後宮の秀女試験を受ける中華風ファンタジー。貧乏貴族の自分とは釣り合わないし、必死に立て直した家業もやっと軌道に乗り始めて結婚したくなかった月光。しかし試験の解答が目を引いて女官吏として採用され、後宮の無駄を洗い出す仕事に取り組むうちに偉光との関わりも出てくる展開で、いろいろ巻き込まれて振り回されても、それにめげずにたくましい彼女が真相に切り込んでゆく姿はなかなか良かったです。
  • よっしー
    2024/07/08
    タイトルが気になり、手に取りました。後宮物ではあるのでしょうが、どちらかといえば現在の経理のようなお仕事をしている月花。最初は邪険にされていた物の、様々な問題を解決していくうちに、次第に人望を集めていくのが格好良いですね。そして、お見合い後婚約破棄を狙って逃げた筈が、少しずつ外堀を埋められていく様子がまて微笑ましく感じました。さて、次はどんな奇策を編み出してくれるのか…。楽しみです。
  • かなで
    2023/02/09
    ネタバレあり
    名ばかりの名家、蔡家の令嬢月花は、織物店を営み、細々と家族仲良く暮らしていた。伝説の将軍の孫の柏偉光との縁談が持ち上がる。穏便に断るため、秀女選抜を受けたが、落ちるために書いた文章は、皇帝どころかお見合い相手の柏戸部尚書まで引き寄せてしまい、月花は主計官となる。膨れ上がる後宮の支出を半分に押さえたら、穏便に家に返すとのことだったが…。→ストーリーはとても面白かったし、醤油瓶の値段に詳しくなる本。ヒロインの性格と恋に落ちた場面が明確だったのも良かった。説明が足りないところもあったけど、次巻があれば読みたい。
  • はなりん
    2023/09/24
    中華後宮もの。由緒はあるが貧乏守銭奴令嬢の月花。若き戸部尚書と見合いで出会い、そこからなぜか後宮の主計官となり、帳簿から後宮の事件を解決して行くお話。柏尚書とのやり取りや、月花の家族がほのぼのしていて、後宮のドロドロが軽くなっていて、気楽に楽しめました。
  • 虚と紅羽
    2023/06/06
    弱いと言うか薄いと言うか。嫌いではないけれど全体印象が少し薄め。お仕事してる女の子は好きだけれど陰謀とか恋愛要素にフラフラしていてちょっと中途半端な印象を受ける。 女官吏と言えば個人的にはあの作品!となって基準がそっちになってしまうせいか、まあハードルが高い高い。 後宮謎解き要素、お仕事要素、恋愛要素。 内容をどれか一つにもう少し絞ってくれれば濃い内容になっていたのかなぁ?と。勿体ない感じもある。