准教授・高槻彰良の推察 8 呪いの向こう側

発売日 : 2022/10/24
繋いだ手は放せない。この先も、ずっと――。凸凹コンビの民俗学ミステリ!
年末、憂鬱な気分で実家に帰省した尚哉。複雑な気持ちを抱えながらも、父と将来の話を交わす。
翌日、散歩に出た先で、尚哉は小学校時代の友人の田崎涼と出会う。
何気なく民俗学研究室や高槻の話をすると、後日高槻の元に涼の兄から相談が。
勤務先の小学校で「モンモン」という正体不明のお化けの噂が立ち、不登校の児童も出ているという。
怪異大好きな高槻は喜ぶが、その小学校は苦い思い出が残る尚哉の母校で――。(第一章 押し入れに棲むモノ)

「幸運の猫」がいるという旅館に、泊まりがけで出掛けた高槻、尚哉、佐々倉。
何故かスキーをすることになり、大いに戸惑う尚哉だが、高槻と佐々倉に教えてもらい、何とか上手く滑れるように。
休憩所で宿泊客たちと歓談していると、うち一人が「昔会った雪女を探しに来た」と言い――?(第三章 雪の女)

夢で死者に会う!? 雪山で高槻と尚哉が見たものとは――。
異界に魅入られた凸凹コンビの民俗学ミステリ、未来を望む第8弾!

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みんなのレビュー

  • ひさか
    2023/06/02
    2022年10月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。押し入れに棲むモノ、四人ミサキ、雪の女、の3つの連作短編。尚哉と彰良の3つの怪異事件解決話に加えて、青い目の彰良の正体に触れる話や、異捜の話が出てきてわくわくしました。次回も気になります。
  • mihya
    2023/06/08
    ネタバレあり
    「押し入れに棲むモノ」は結構怖かった。『もう1人』の高槻が自然に出てくるのも怖いんだが、尚哉を守ろうとする行動もあるし、尚哉も図太くなったし…。「雪の女」では『今出てくるな馬鹿!』とか言っちゃうほど。 思えば、尚哉は随分変わった。そして尚哉自身が思ってるより周りは尚哉を気にしていて炬燵のように暖かい気持ちになった。 怪異の遭遇率は尚哉所以なのか、今後、異捜が関わってくるのか…。 あ、猫かわいい。デブにゃん。
  • ぽんすけ
    2023/09/26
    「押し入れに棲むモノ」ゾクッとして良かったな~。些細な遊びからイジメに発展し、クラス全体の問題になるって、まぁ小学校ではよくあるパターンじゃないかと。尚哉の体験という形をとって作中で書かれてた、問題が起きた時とりあえずごめんなさいしなさいってうやり方は、私も子供の時から大嫌いでした。だってどう考えても相手ごめんなんて思ってないし。言われたほうも「いいですよ」って言わなきゃいけなかったけど、心の中では「ちっとも良くねーわ!」ってなるよね。最近もう一人の先生が出てくると3割増しカッコよく見える病にかかってます
  • ちょろこ
    2022/11/10
    シリーズ8の一冊。帯の「繋いだ手は放せない…」にちょっとドキドキしたけれど最後まで読むとぶんぶん頷けるぐらいの読後感。いきなりぶん投げられてた尚哉もこの先の進路をまた考える歳になったのかと思うと感慨深い。尚哉父の親心が良かったな。ムギが心を繋ぐ"糸"になって欲しいな。今作も随所でせつなさ感じつつ、アキラ先生の優しい対応に相変わらずキュンときた。尚哉とアキラ先生、ケンちゃんは誰よりも心通じ合うファミリーみたい。"もう一人の高槻"の胸の内も、アキラ先生と尚哉、二人の行く末もまだまだ掴めないのがまた面白い。
  • はにこ
    2023/01/28
    ネタバレあり
    モンモンや雪女のような本物の怪異が多くなってきた。それ自体は全然良いんだけど、あんまり異捜と近づきすぎると、「憧れの作家〜」シリーズと丸かぶりしちゃうのでは?と余計な心配をしてみる。彰良の中に居るもう一人の人格、めちゃ気になる。意外と尚哉と上手くやってるよね。次も楽しみ。