小説が書けないアイツに書かせる方法

発売日 : 2022/09/09
『ベン・トー』のアサウラが贈る淫靡で情熱的なモノカキの物語!
自らの性の悩み――勃起できない事。勃起不全に対する悩みと家族、主にイケてる姉と従順な妹を描いた小説で新人賞を受賞した『月野シズク』こと、月岡零。男子高校生である彼は、内容が内容のために周りには作家である事を隠して活動していたのだが、デビュー作を超える次回作が思いつかず書けずにいた。
 悩み続ける彼の前に一之瀬琥珀と名乗る巨乳美女が現れる。そして……
「私の考えた小説を書かなければあなたが月野シズクである事をバラす」と脅迫されてしまうのだった。
 彼女の目的がわからず困惑するものの零は従うフリをしてその内容を聞く。
 すると今まで一度も反応しなかった零の男根が謎の反応を示すのだった。
 これは一之瀬琥珀による脅迫と創作の月野シズクの記録である――。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 737円(本体670円+税)
  • ISBN: 9784049144581

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みんなのレビュー

  • 海月
    2022/09/23
    ネタバレあり
    高校生ながら勃起不全から始まるラノベってなんなんだ?ってことで気になり読了。これはちょっと刺激強いんで隠さねば(笑) 結構激しめの描写ありますがストーリーも練られてて読みやすかったですね☆題名の通りアイツに小説を書かせていくのですが、やっぱり協力(共作)ってなかなか難しいんだろうね。でも1人じゃできない事も2人ならって事なんでしょうな。 主人公が女の子っぽい顔立ちっていうのも重要ポイントだった気がします。 これはこれで続編はあるのだろうけど綺麗な終わり方してるので読み切りでもいいのかも。
  • オセロ
    2022/09/09
    勃起不全という自らの悩みを題材にした小説で新人賞を受賞してして以来、小説が書けなくなった月野シズクこと月岡雫。そんな雫の前に、自分の案で小説を書かないと雫の秘密をバラすという一之瀬琥珀が現れ。凸凹な2人が紡ぐクリエイティブラブコメ。琥珀のアイディアとそれを雫に想像させる手段は想像の斜め上過ぎてドン引きでしたけど、何故か全てが上手くいくかに思えたところで突然立ち込める暗雲。天真爛漫だけどミステリアスな一面も持つ琥珀の秘密を知った雫が起こした行動の先にある、どんでん返しのラストにはグッとくるものがありました。
  • よっち
    2022/09/12
    自らの性の悩みと家族を描いた小説で新人賞を受賞した『月野シズク』こと月岡零。デビュー作を超える次回作を書けずに悩む彼の前に謎の巨乳美女・一之瀬琥珀が現れ、自分の考えた小説を書けと脅迫される創作小説。書かなければ正体をバラすと脅されたシズクの切実な打算により結ばれた一時的な協力関係。趣味全開の官能小説を実体験しか書けないシズクに書かせるため、琥珀がいろいろ実地で体験させる展開は、一体何を読まされているのか…とも思いましたが、その恥ずかしさや葛藤やすれ違いを乗り越えて熱く挑んだその結末は思いのほか爽快でした。
  • のれん
    2022/09/11
    ネタバレあり
    一風変わった下ネタを使って驚くほど純正な爽快感を生み出す一作。 触手と王子の三角関係、官能描写でしか勃起できないという、半ばギャグの変態から倒錯する作家の苦悩を見事に描写。現実の悩み、空想する悩み。どちらも後ろ指を刺されるかもしれない他者との違いがネックとなっている。 恥ずかしいのに書いてしまう。自分のこの空想を感情を分かって欲しい。承認欲求というと現代ではマイナスイメージかもしれないが、その人だけの自己表現を見たい欲求が読者にはある。それを才能と呼ぶならば、書けてしまったヤツこそが作家なのだ。(1/2)
  • こおき
    2022/09/10
    ★★★★★ 傑作。アサウラさんは間違いなく天才だと思う。本作には、小説を書き、読み、そして読まれるということが、アサウラさんにしかできないぶっ飛んだ表現で、コミカルに、官能的に、そして情熱的に記されている。はっきり言って、私の語彙では本作への感想すらとりまとまらないが、とにかく、面白い作品だった。