春夏秋冬代行者 夏の舞 下

発売日 : 2022/07/08
双子神を襲った悲劇は始まりに過ぎなかった。戦と恋が交差する、運命の夏。
「暗狼事件を解決しにきました」
 瑠璃と、あやめ。二人の夏の代行者は、荒唐無稽な「天罰説」に端を発した現人神への非難の声を払拭し、自分たちに処された婚約破棄という決定を覆すべく、黄昏の射手・巫覡輝矢との接触を果たす。だが、「暗狼事件」を巡る闇は、想像以上に深く――
 現体制を維持しようとする保守勢力【老獪亀】。対して、四季の里の革新と改革を訴える【一匹兎角】。様々な思惑が蠢く中、この動乱に巻き込まれた者たちが一つの場所に集結していく。
 葉桜瑠璃の婚約者、君影雷鳥。
 葉桜あやめの婚約者、老鶯連理。
 そして、季節の代行者たち。
 再会は叶うのか? 竜宮岳での死闘の先、夏姉妹の恋の行方は……?
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 825円(本体750円+税)
  • ISBN: 9784049139433

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みんなのレビュー

  • なっぱaaua
    2022/08/03
    ネタバレあり
    季節と夜の現人神たちが暗狼事件の解決と夏の代行者葉桜姉妹殺しの阻止のために竜宮に集結した。しかし夏の里長の考えのなんと浅はかなことよ。伝統を大切にすることはあっても良いが、神である代行者を愚弄するのは不敬であろう。老獪亀と一匹兎角、そして伏竜童子、それに巫覡の一族、それぞれの思惑が飛び交う。最後は落ち着くところに落ち着いたがまだまだ不穏な動きがあるだろうし、代行者たちが安心できる環境にはなっていないよね。それにしてもあちらこちらに愛と恋がありますね。~続く~
  • bookkeeper
    2023/10/20
    ネタバレあり
    ★★★★☆ 初読。夏の代行者を凶兆と見做し排除しようとする勢力との決戦は竜宮岳にて。全ての役者が揃い、恋と闘いの舞台の幕が上がる…。単独の敵が全て仕組んでるんじゃなくて、色々な思惑の人がそれぞれの思惑で動いているので、その説明とかがまどろっこしい。みんなの恋模様(イヤ、ホントにみんな恋してるんだって)が微笑ましい。ちょいくたびれ気味の黄昏の射手と月燈さん、さくらと凍蝶さんのようなもどかしい関係が好きなのでもっとクローズアップして欲しいです。うっ…ヤベェ。ちょっと気持ち悪い感想になってますか?だってさぁ…。
  • つっちー
    2022/09/03
    ネタバレあり
    前作に比べ、都合が良すぎると感じる展開が多かった気がします。権謀術数の世界で生きてきたはずである、夏の里長などの悪役側の登場人物が手玉に取られすぎている雰囲気が、物語の盛り上がりを削いでしまっている気がします。それでも個々キャラクタ達の魅力が高く、かなり楽しめる内容でした。まあ、ラノベなのでキャラクタの見た目が美形ぞろいすぎているのが、苦手な人には抵抗があるかなぁ。 少なくとも、あと2作、秋と冬の分も続編が出ることを期待します。
  • えすてい
    2023/04/05
    長かった夏が終わった。上下合わせて1000ページ超。あとがきで作者が一番身近でない季節故に苦しんで泣いて書いたという。作者らしく最後はハッピーエンドとなるがそこに至るまでの事件や騒動の数々を綴っていくのに、作者は苦しんだのだろう。さくらのエピソードに「!」となった自分がいる。すなわち、刀の鞘で卯浪の男性の急所を叩きのめし口を尖らせながら凍蝶に言い訳したり葉桜姉妹の結婚式で慣れない振袖を着ての凍蝶との会話。二十歳の大人の女性になったさくらの美しさ。雛菊と狼星の春と冬の舞。終盤での美しさは人に救いを示唆する。
  • 星野流人
    2022/08/02
    夏の物語もおもしろかったです。代行者陣営、射手陣営、夏の姉妹の婚約者、【老獪亀】【一匹兎角】とあらゆる立場の者たちが一斉に動き回るのは、読んでてとても楽しいです。バラバラだった各陣営が合流していくのは、熱くなる展開ですね。連理とあやめが心を通わす場面や、輝矢と月燈の交流など、恋愛的にホクホクする場面も多くて良かったです。人が人に想いを寄せる描写がとんでもなく上手で、ジンと沁み入る物語でした。夏の姉妹が幸せになれてとてもよかったです。 そして今回最大の被害者となってしまった、かわいそうな竜胆……