角川スニーカー文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2022/07/0233破壊の怪獣によって壊滅した世界。ある時タイムリープと人型怪獣に変身する能力を手に入れた蘭堂シンが、幼馴染のアズサを救うために過去に向かうタイムリープファンタジー。かつてシンを守って破壊の怪獣に殺された防衛部隊のエース・アズサ。シンが自らが得た変身能力と死に戻りを駆使して彼女を救う世界線を目指す展開で、試行錯誤しながら破壊の怪獣打倒を何度繰り返して、そのたびに絶望を突きつけられる展開にはシンならずとも心折れかけますが、思いがけないヒントから希望を見出してゆくその先にあった結末にはぐっと来るものがありました。
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アウル2022/07/0719ネタバレありタイトル通りの内容。『破壊の怪獣』により世界は滅亡させれれてしまいその世界で生き抜く蘭堂シンは謎の怪物に捕食され11年前にタイムスリップしてしまう。過去に降り立ったシンは亡くなった幼馴染を救うため死に戻りと怪獣の変身能力を駆使していくのだが...な話。サクサクと話が進んで読みやすかったんだけれども個人的にはシンの心が折れる所があっさりしすぎててもうちょっと読んでるこちら側にもダメージがあるような感じにして欲しかったなと思ったりした。
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のれん2022/07/0319ネタバレあり【酷評】 タイムリープと怪獣を付け足した作品。 要素を入れることに熱中したからか、そこに至る整合性がとれてないと感じた。 タイムリープで1万回以上も試行錯誤してるのに、協力も要請せずただ部位破壊箇所を増やすだけってそりゃないわ。全身破壊することも出来ないで、1万回繰り返してる割には、悲壮感を感じない。 また描写に巨大怪獣のスケールさを感じない。まるで等身大に向かってのような攻撃描写がチラホラあり、もうちょっと文章にも力入れて欲しかった。 リープと怪獣によくある序盤の描写は多かっただけに、肩透かしな気分。
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ひぬ2022/11/0717謎の怪獣に捕食され、怪獣への変身能力、そして時を遡る力を手に入れた主人公・シンは過去に死亡した幼馴染、そして世界を救うために力を使う事を決意するというどこかでみたような要素のごった煮。序盤は面白そうと感じた反面、それ以降の登場人物の関係性、動機やストーリーの展開など、どうしても既視感が拭えませんでした。
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無重力蜜柑2023/08/1813ネタバレあり怪獣ってなんだろうね(哲学)。怪獣ブーム自体は嬉しいが、某8号のせいで文脈を踏まえない雑な「怪獣」が増えて困る。ただのモンスターとか変身系異能バトルじゃあないんだよ。でも作者は普通に怪獣ファンらしい。それなのにスケールオーバーとか小さな群体型のモンスターばかり「怪獣でござい」と出すセンスはよく分からんわ。それはともかく、こういうタイムリープ系のSFジュブナイルを出すなら、桜坂洋と渡り合う算段を立てておくのは最低限のラインだと思う。やり直しですね。
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