声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない?

発売日 : 2022/06/10
これは声優ファンの少女・杏奈が、声優・柚日咲めくるを認めるまでの物語。
これは声優ファンの少女、藤井杏奈が、声優「柚日咲めくる」を認めるまでの物語。
 「自分より、ほかの声優の方が良い」ファン心が邪魔をして、オーディションで実力を発揮できないめくる。役を取りあわなくて良いラジオを主戦場にしてきたが、声優としての限界が見え始める。
「いい加減、覚悟しないとダメなんだよ」
 支え合ってきた相棒、花火の言葉にも動かされためくるは「声優ファン」を卒業するが、目からは輝きが失われて――。
 厳しくて口が悪くて、でも本当は誰より優しい。可愛い先輩のために夕陽とやすみも一肌脱ぎます! 隠しきれないめくるの青春声優ストーリー、NOW ON AIR!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784049144499

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みんなのレビュー

  • 芳樹
    2022/06/14
    ネタバレあり
    ”オリオン”vs“アルフェッカ”編に突入するかと思ったら、予想に反して柚日咲めくるが主役の番外編が始まる。なぜ?と思ったけど読んで納得。声優ファンの藤井杏奈が声優「柚日咲めくる」と向きあうことになるのですが、このエピソードは、同期の乙女や花火とともに輝いていくだろう彼女のこれからを描くために、このタイミングで語られるのがベストだったと思いました。一皮剥けて成長しためくるが実に頼もしい。そして、今回はめくるのいろんな姿がたくさん見られて、めくるファンにはたまらない一冊となりました。今後の展開が楽しみです。
  • オセロ
    2022/06/11
    まさかここでめくるが主役のスピンオフがくるとは思いませんでしたね。 声優を生業としている以上、他の声優と関わることが増えることは避けられない訳ですが、そこで登場する声優ファンとしてのめくるの脳内でパニクる様子は可愛すぎですよ笑 その一方で、めくるが抱える矛盾した悩みは想像以上に深刻なもので。そんなめくるを大切に思う夕陽ややすみ、そして花火に背中を押されてめくるが覚悟を決める展開にはグッとくるものがあって、これからのめくるの活躍が楽しみです。
  • よっち
    2022/07/07
    ファン心が邪魔をして、オーディションでなかなか実力を発揮できないめくる。そんな声優ファンの少女・杏奈が、声優・柚日咲めくるを認めるまでの物語を描く第七弾。役を争う気概に欠け良いラジオを主戦場にしてきたものの、声優として限界が見え始めてきためくる。支え合ってきた相棒・花火の言葉にも動かされて声優ファンを卒業するものの、果たしてそれでいいのかという展開でしたけど、厳しくて口が悪くて、でも本当は誰より優しいめくるがこれからどうあるべきか、後輩たちも協力してらしい立ち位置を見出してゆく結末はなかなか良かったです。
  • わたー
    2022/06/10
    ★★★★★はっきり言ってシリーズ最高傑作と言っても過言ではない。表紙の通りめくるちゃんをメインにした回。声オタが高じてなんの因果か声優にまでなってしまった彼女が、声優が好きすぎるがゆえにオーディションで我武者羅になれないという重いジレンマと向き合うという話。彼女が声優を好きなところはシリーズを通して描かれていただけに、好きを仕事にしてしまった苦悩がより鮮明に見えて、深く感情移入してしまった。彼女の目標である「声優を活かす声優」という高き壁と、突きつけられるどうしようもない現実。
  • 桜庭かなめ
    2024/08/15
    ネタバレあり
    まさかのめくる主人公。藤井杏奈という一人の少女が声優になったきっかけから、『ティアラ☆スターズ』の2回目のライブまで。めくるの人となりがよく分かる一冊と言える。声優が好きすぎることや「声優を活かす声優」を心情に活動することが原因でオーティションに受からないという皮肉な壁にぶち当たったけど、親友の花火や後輩でファンのやすみや夕陽のおかげで一歩を踏み出せる展開は熱いなと。めくるは本当に可愛い人だ。あと、前巻ラストでラスボス感があった乙女だけど、めくるエピソードでも乙女の凄さを感じられる。