明日の罪人と無人島の教室 1

発売日 : 2022/06/10
それは「未来」への死刑宣告――。
機械による未来測定が義務化された世界。
 少年・湯治夕日は、将来的に罪を犯す存在《明日の罪人》と判定され、無人島『鉄窓島』での隔離更生プログラムへの参加を強制される。
 集められた12人の《明日の罪人》。その使命はただ一つ。一年間の共同生活を通じて己が将来の潔白を証明すること。
 だが、日々を過ごすにつれ少年少女たちに潜む心の闇が徐々に露わになり始め……!?
 迫りくる悪意、苦難、孤独――。その果てに捻じ曲がる未来は贖罪か。それとも絶望か。
 『賭博師は祈らない』の周藤蓮が贈る、衝撃の学園クライムアンサンブル!
 さあ、"特別授業"を始めよう――。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784049141344

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みんなのレビュー

  • オセロ
    2022/06/14
    演算能力の発達により、人の未来の行動が分かるようになった未来を舞台に、将来必ず犯罪者になると判断された少年少女達が無人島の学校に集められ、自身の未来の無罪を証明する物語。 登場人物が多くて最初は物語についていくのが大変でしたが、途中からは主人公の湯治が学校で起こる事件に巻き込まれたり、世界観の矛盾点に気付いたりと、ミステリー要素もあって楽しめました。 今巻は顔見せ要素がメインのように感じましたが、どのキャラクター一癖も二癖もあり、少女少女達が如何にして未来の無罪を証明するのか、続きが楽しみです。
  • よっち
    2022/06/11
    未来測定が義務化された世界。将来的に罪を犯す存在と判定された少年・湯治夕日が、隔離更生プログラムに集められた明日の罪人たちと出会う学園クライムアンサンブル。無人島『鉄窓島』での一年間の共同生活で、将来の潔白証明を課された12人の少年少女たち。未だ未確定要素も多い集団生活の中で起きる事件、その中で浮き彫りにされてゆく参加者の異常性。流石に12人もいると特徴的なキャラを動かすにもやや散漫な印象は否めませんでしたが、孤独な彼らがどういう関係性を構築してゆくのか、物語としてどんな方向を目指すのか今後の展開に期待。
  • アウル
    2022/06/12
    ネタバレあり
    未来測定が義務化した世界。将来、大罪を犯すとされた高校生12人が無人島に集められ隔離更生プログラム受け、将来の潔白を証明する事となるのだが、果たして捻じ曲がる未来はどうなっていくのか...な話。初っ端から登場人物が多く、覚えにくかったが、みんなキャラが濃かったので意外とすんなり頭に入ったわ。いくら測定されて分かったとしても矛盾があり未来が変えれると分かり動き出すシーンが個人的に良かったわ。今回は顔見せみたいだったし次巻から本格的に動き出す感じかな?果たして未来を変えることが出来るのか楽しみだわ。
  • のれん
    2022/06/11
    ネタバレあり
    正直言うと前作と前々作が非常に好みだったので、毛色が違う今作はちょっと微妙。 『PSYCHO-PASS』を思い出すSFを舞台にしたクローズドサークルもの。ただ人数が12人もいてキャラ紹介とストーリーを小出しに絡めたものだから、どちらも散発的になってしまった。やはり証明する犯罪が抽象的だから議論しにくく、『12人の怒れる男たち』みたいな会話劇になりにくいんだよな。 作者の持ち味たるキャラの後ろ暗い異常性の設定は面白かったが、主役描写や展開に試行錯誤が見られ、個人的にはそれが振り切れてない微妙さを感じさせた。
  • サキイカスルメ
    2022/06/15
    機械による未来測定によって、将来的に罪を犯す《明日の罪人》として集められた12人の少年少女。どんどんその歪みがあらわになっていく、孤島の学園クライムストーリー。主人公夕日が探偵役をするミステリのような部分もあり、問題だらけの登場人物たちの将来の罪や歪みと向き合っていく部分もあり、面白かったです。夕日の穏やかに壊れてる感じが好き。優しい狂気を感じるんですよ。笑顔なカナちゃんのぶっ壊れもよかったし、怪力七三ちゃんも可愛かったです。みんなの内面が見えてくるほどに、面白くなっていきそうなので続きが楽しみです。