死なないセレンの昼と夜 世界の終わり、旅する吸血鬼 第二集

発売日 : 2022/03/10
はるか遠い未来、人類の黄昏――ヒトの終わりに付き添う、吸血鬼の物語。
世界が滅びてから、もうずいぶんと経った。
ゆっくりと滅びゆくヒトの世界を眺めながら、その吸血鬼は今日も変わらず、旅を続けている。

もし、あなたがその姿を目にしたら、立ち寄ってみるといい。
荒野にサイドカーで現れる、お気楽に退屈な永遠を生きている「吸血鬼(ノスフェラトゥ)」を。
そして彼女が引いている、世界の終わりまできっとそのままの、オールドファッションなコーヒー屋台を――。

「一杯、いかがですか? ええ、面倒ごとでなければ、お付き合いいたしましょう」

人類が黄昏から夜へと至る時代、不死の少女が語り継ぐ、少し悲しくどこか優しい、ヒトの終わりの物語。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784049142310

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みんなのレビュー

  • なっぱaaua
    2022/07/20
    ネタバレあり
    いいね。淡々と独特なスピードで進むロードムービー。短編5話。コーヒーを売りながら水を求めて旅をするセレン。文明が無くなった世界ではあっても、良い人と悪い人はどこにでもいる。この世界がいつまでも続くのか。今を懸命に生きようとする人たちをセレンは応援する。不死者であり吸血鬼であるセレンはここぞの時は遠慮をしない。ネイナの話はもう一人の吸血鬼コロナの登場で不死者を作らなければ村のピンチを脱することが出来ない状況だったのが物悲しい。シャーロムと再び出会えるかはまた別の話である。
  • 翡翠
    2023/01/28
    ネタバレあり
    内容が根本的には前回とあまり変わってないような感じがしたから微妙。終末世界でバトルとか求めてないし…。
  • らいおねる
    2023/09/18
    一つ一つの物語で分けられてるんですがもう繋がりが出てきてて、2度目の出会いの形とか接し方とかそういう部分も楽しめます。吸血鬼とかコーヒー売りとか特色あるんだけど・・・先人の旅行者の話の内容が濃いんですよね。
  • サキイカスルメ
    2022/03/12
    ネタバレあり
    水が干上がってしまった終末世界で、旅のコーヒー屋さんを続ける吸血鬼セレン。今回は、いびつな家族や変な国、同じ人ではないものとの出会いの2巻。どのお話も面白かった!1巻同様に、短編連作形式が読みやすかった。特に2話荒野が印象的。大切な人のために人ではない存在になることを決めた少女とか、好きなんだよなぁ。他にも、帝国は珍しく大きな国が舞台で、独裁者について皮肉が効いた結末でしたね。放浪は真っ当な水主さんとの交流、人の優しさと情けなさの両面が描かれていたのかなと。切なくも希望のある幕引きが多いのもよかったです。
  • みやしん
    2022/03/25
    荒廃が進んだ世界観の割には女性の単独行動が危なっかしい。しかし、オトコ達をモブ・ガヤ・ザコ・ワルと泥を被る役割へ押しやっているからスポットの当たる演出は、全てがそうではないものの女性ファーストの流れになっているよう。だからか百合っぽい雰囲気が漂ってきた。男性を悪役側に置くことは決して悪くはないんだけど、全体的にどいつもこいちも小物で、だったらもっと前巻以上に蹴散らされるヒャッハー集団に振り切って欲しい。