星見の皇子とかりそめの狐妻
発売日 :
2022/03/01
変人な平安理系皇子×妖狐の血を引くツンデレ陰陽師。ライバルのちの激愛!
妖狐の血を引く陰陽師の行親は、鄙びた邸で普段は隠している白狐姿でいるのを、敵対する宿曜師派の二の宮に見られてしまう。咄嗟に“夕星(ゆうづつ)”と名乗りあやかしの振りをした行親に、二の宮は宮中の尊大な姿とは違う優しい顔を見せる。夜が明けるまで星について語らい、距離を縮めた二人は、その後もその邸で落ち合う約束をし…? しかし、帝の一存で暦に陰陽道が採用されることに。落胆した二の宮を慰めようと行親は夕星として邸を訪ねるが、二の宮に不意に抱き寄せられて…?
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 792円(本体720円+税)
- ISBN: 9784041123959
角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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nono2023/01/1214ネタバレありBL。平安期の宮中を舞台に、妖弧の血を引く陰陽師の行親と、冷遇されている二の宮のお話は、正体を明かせないまま愛しい気持ちを抱く不器用な恋模様。立場の違いから初対面からの反発、正体を明かせないままの恋情、そして失いたくない存在の愛おしさ。宮中を騒がすあやかし騒動を背景に不遇の二人が互いを拠り所に恋を育むお話、楽しく読了。
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きょん2022/06/0311第二皇子×白狐の血を引く陰陽師。受が親から家の出世の道具の様に扱われ、攻からは古い慣習に囚われ帝をたぶらかす存在と責められ、高位貴族たちからは蔑まれる前半が読んでて辛かった。攻も糾弾するなら下っ端陰陽師である受より陰陽寮の頭とかだろう!と怒りをかんじてしまったよ。白狐の半獣姿で出会い、情を交わしてからも一筋縄ではいかない展開にハラハラしたけど、何とか両想いで受も実家から出る事が出来て良かった。
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もきゅ子2022/07/139ネタバレあり面白かった。平安時代、安倍家の陰陽師であり半妖でもある受けと帝の腹違いの弟の宮様が攻めの話。宮中での政治や身分差、そして陰陽師と暦の話、後朝の文や三日夜餅など平安時代のロマンが詰まって楽しかった。帝やその周囲の人間模様を雅で巧みな言葉選びで表現されていてそれも読んでいて楽しかった。内裏では帝と高位貴族との間で板挟みになり、暦の件では攻めと陰陽寮との間で板挟みで受けの胃が心配になっちゃう。
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ユキモリ2022/03/167ネタバレあり帝の弟宮×半妖の陰陽師で新旧の暦を巡るライバル同士。高圧的な父親がいる上に狐の血をひく姿を周囲に知られることを恐れて常に怯えている受が気の毒だった。星を見るのが好きな攻が妖にも好意を持っているので何やかやあっても纏まるので安心。
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