神去り国秘抄 贄の花嫁と流浪の咎人

発売日 : 2022/02/15
日輪が消えた国で、贄の少女と追放された皇子の旅が始まる。
 十年前に日輪が消えた国、照日原。その辺境の郷の姫・かさねは狐神の花嫁に選ばれる。だが花嫁とは、日照不足で不作続きの郷を救うための贄を意味していた。知らずに狐に喰われかけたかさねは、金目の青年・イチに助けられる。見返りとして彼が要求してきたのは、日輪を司る日神に会うためにかさねの「力」を貸すことだった。
 戻る場所のないかさねはしぶしぶ同行を決める。しかしイチこそが日輪が消える原因を作り、都から追放された皇子だと気づき――。
 運命に抗うための旅が、今始まる。心揺さぶるファンタジー開幕。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040744209

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みんなのレビュー

  • ラナンキュラス
    2022/02/15
    ネタバレあり
    発売前のプルーフ本プレゼント企画に当選し読了後感想を送ったところ、Amazonさんと富士見L文庫さんのホームページに感想の抜粋が掲載されました。嬉しいです。神の贄になりかけたヒロインはすんでのところで救いだされるが、助けてくれた謎の青年は彼女の特別な力を利用する目的で近付いてきたらしく...というハラハラドキドキの和風ファンタジーで面白かったです!1巻できれいにまとまっていますがwebには続きがあるそうで、ヒーローに振り回された分今後はヒロインがヒーローを色々な意味で振り回して欲しいわあと思いました(笑)
  • よっち
    2022/02/15
    十年前に日輪が消えた国・照日原。日照不足で不作続きの郷を救うため、狐神の花嫁に選ばれた辺境の郷の姫・かさねが金目の青年・イチに助けられる和風ファンタジー。狐神の元に向かった先で差し出された花嫁の真相を知ってしまうかさね。助けてくれたイチが見返りとして要求した日輪を司る日神に会うためへの協力。イチにもまた訳ありの複雑な過去があって、かさねもまた自らに託された運命を知って、過酷な選択に直面しながらも逃げずにしっかり向き合い、新たな使命を見出した彼女たちがこれからどこに向かうのか今後が楽しみな新シリーズですね。
  • ひぬ
    2022/04/03
    十年前に日輪が消えてしまった国・照日原を舞台に描かれる和風ファンタジー。照日原の辺境の郷に暮らす姫・かさねは狐の花嫁として選ばれますが、それは花嫁の名を冠した贄。何やら秘密を抱えてそうな青年・イチに救われた彼女は、彼と共に日輪を司る日神に会いに行く旅を始めます。箱入り娘だったかさねが外界と接するにつれて、どんどん強くなって成長していくのが良かったです。狐の朧はちょっと影が薄かったですが、彼はWeb版の続きでは出てくるのかな。かさねの古めかしい言葉遣いが何気に好きです。
  • かなで
    2022/06/26
    ネタバレあり
    十年前、国を治める天の一族の皇子が罪を犯したことにより、日輪は隠れ、作物は育たなくなった。そんな中、世の中と隔絶していた村で狐神の花嫁に選ばれたかさね。八年前にも姉が選ばれており、あまり疑問に思わず嫁入りを果たそうとするが、必要なのは『贄』。頭から食べられそうになったその時、青年イチがかさねを助ける。日輪を取り戻すため、二人の旅が始まった。→アメノウズメの話も、和魂、荒魂の話も良いとは思ったけれど、かさねの見た目が幼い設定は必要だったのかな?天の一族が権威のために諸々隠したせいでこうなってるのだから(続
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    ネタバレあり
    10年前に天の一族の皇子が大罪を犯したため日輪を失った照日原。その辺境の郷の姫ヒロインは日照不足による不作に喘ぐ郷を救うため土地神への花嫁に選ばれる。しかし実はそれは贄を意味しており、すんでのところで金目の青年ヒーローに助けられる。その見返りに日輪を司る日神に会うため彼女の持つ特別な「力」を求められ…。 面白かった。話が進むにつれてハラハラが加速度的に増していく。その中で世間知らずだったヒロインが良くも悪くも経験を糧に成長する姿が眩しく、→