老舗酒蔵のまかないさん 初夏の梅酒と七輪焼きの炙りイカ

発売日 : 2022/02/15
★*---若旦那を支えるのは、美味しいごはんとひたむきな想い---*★
人に慕われる青年・響の酒蔵は、三百年続いた老舗。だが数々の難題が。目下、重要な収入源である梅酒の仕込みが人手不足だ。
 そこに現れたのが、世慣れない乙女・三葉だった。響の役に立とうと、一途に勤める彼女は周囲に認められ、まかないも担うことに。
 ふわふわ玉子焼き、採れたてトマトの胡麻酢和え、五目いなり。三葉の絶品料理と前向きな言葉の"おまじない"は、響や杜氏の背中を押す。信頼を培っていく二人だが、三葉には不可思議な点がーー?
 そんな中、響と三葉が挑んだ花火大会での販売が転機になり…!?

★**---発売即重版決定!! 『高遠動物病院へようこそ!』『鎌倉おやつ処の死に神』など、多数の人気作品をてがける谷崎 泉のシリーズ1巻!!---**★


★*---主要登場人物---*★
江南(えなみ)響(ひびき) …… 酒蔵の従業員からも慕われる青年。元ラガーマン。父を亡くし、兄が失踪し、苦境に立った実家の老舗酒蔵を担っている。

赤穂(あこう)三葉(みつば) …… 響の前に現れた、ひたむきで不思議な少女。成人しているが、幼く見られがち。

江南(えなみ)聡子(さとこ) …… 響の母。

中浦(なかうら)左千雄(さちお) …… 傾きかけた酒蔵を支える誠実な経理部長。聡子の幼馴染みでもある。

秋田(あきた)健太郎(けんたろう) …… 酒蔵に勤める、若手従業員。酒づくりに熱心。

佐宗(さそう) 翔太(しょうた) …… 響の幼馴染み。地元で有名な旅館の息子で、商売センスがある。

塚越(つかごし)楓(かえで) …… 酒蔵に勤める、若手従業員。姉御肌。

高階(たかしな)海斗(かいと) …… 酒蔵に勤める、若手従業員。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040743189

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みんなのレビュー

  • もんらっしぇ
    2022/09/12
    ネタバレあり
    本来、お化けやモノノケ系はちょっと苦手で…例えば畠中恵「しゃばけ」シリーズも1巻目読んで良いとなぁとは思いつつ2巻以降は読み進めてないような状況…とはいえ信頼する読友さんのレビューを拝見。ピン!と来た私。早速読んでみると…倒産寸前の地方の小さな老舗日本酒メーカーを巡る、美味しい賄い飯が散りばめられた再建の物語。立て直しの主役、突然やってきた子どものような主人公の正体は、それこそ信じられないような設定で通常の私なら放り出すハズが不思議とスルスル最後まで読了(^^♪おおなんと続編もすぐ出来!予約しましょう♪
  • タイ子
    2022/07/17
    下戸の私にとって酒蔵を舞台に奮闘するお話はお酒には酔わないけど物語には酔えます。経営状態はアップアップ状態の山間の酒蔵。祖父の代から何かと事情を抱えて今日まで次男・響が引き継いできた。ある日、突然現れた三葉という女性。見かけは子供、実年齢は22歳という不思議な女性。彼女の仕草、行動は読んでるだけで微笑んでしまう何とも魅力的な存在。先が読めない経営状態の中で三葉が酒蔵の仲間たちにも新鮮な風を吹き込んでくれる。初夏の梅酒作り、東京への販路拡大の営業、苦労はいつか花が咲き実になる。好きだなぁ、この作品。
  • aoringo
    2023/08/25
    傾きかけた老舗酒蔵に突然やってきた三葉。働き者で天真爛漫な彼女のおかげで、みんなに笑顔が生まれる。あざとくなりそうな三葉のキャラクターが嫌味がなくて良い。元気をもらえました。日本酒はあまり飲む機会がなかったけど、一夜干しのイカとお酒で飲んでみたいな。続きも楽しみ!
  • ぶんこ
    2023/05/06
    300年続いた老舗酒蔵が、多角経営の失敗から債務超過となり経営危機に。経営者だった兄が失踪。弟が戻ってきたものの、兄が戻るまでの腰掛けのつもり。そこに少女三葉が現れます。少女にしか見えないが22歳でお酒が大好き。若き杜氏秋田さんの造る日本酒の美味しさに、売れないのがおかしいと酒蔵の皆と一致団結して売り出す様子が可愛いやら健気でほのぼの。三葉の兄の「『豊かである』とは、財を築くだけでいいのか。皆が笑ってしあわせに暮らせる方がいい」からと、「奉公先の皆さんが笑顔になれるようないいことを」と送り出したのが素敵。
  • なっぱaaua
    2022/02/26
    経営上窮地に陥った老舗日本酒蔵に今風で無い女の子が現われて若い蔵人たちと蔵の再建を目指す話。酒蔵をベースとした小説はそんなに多くは無いかなと手に取りました。優しい気持ちになれますね。繁忙期では無い夏の時期、酒造りをしていない時期に蔵人が何をしているのかがよく表現されていました。特に呑み切りの話なんてなかなか描かれることは無いですね。三葉の言動を見ているときっとアレだよねって早い段階で気付きますが、エピローグでまさかの「紹介所」という組織が設定されている事に笑った。お酒造りがまだなので続刊ありますよね。