姫騎士様のヒモ
発売日 :
2022/02/10
悪徳の迷宮都市を舞台に、 一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く!
★第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作★
灰と混沌の迷宮都市『灰色の隣人(グレイ・ネイバー)』。
数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯りの影には、必ず害虫が潜む。そんな掃き溜めに咲く汚れなき深紅の花が姫騎士・アルウィン。王国再興を志し秘宝を求めるダンジョン攻略の急先鋒――そして彼女に集る元冒険者・マシューは、この街に数いる害虫の一人だ。
仕事もせず喧嘩も弱い腰抜け、もらった小遣いを酒と博打で浪費するクズ、そう人は罵る。
――しかし、彼の本当の姿を知る者はこの街にはいない。
「お前は俺の飼い主(おひめさま)の害になる――だから殺す」
「おい、てめぇ! ただの腰抜けじゃ……ッ!」
「内緒にしてくれよ。俺たちみたいな害虫が何をしているかなんて、彼女は知らなくていいんだ」
――彼は自らの手を汚すことを厭わない。
「マシュー、お前は私にとって大切な命綱だ」
「君が必要とする限り、俺はこの手を離さない。言っただろ。俺は君の『ヒモ』だって」
――全ては姫騎士様のために。
選考会騒然! エンタメノベルの新境地をこじ開ける、衝撃の異世界ノワール!
灰と混沌の迷宮都市『灰色の隣人(グレイ・ネイバー)』。
数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯りの影には、必ず害虫が潜む。そんな掃き溜めに咲く汚れなき深紅の花が姫騎士・アルウィン。王国再興を志し秘宝を求めるダンジョン攻略の急先鋒――そして彼女に集る元冒険者・マシューは、この街に数いる害虫の一人だ。
仕事もせず喧嘩も弱い腰抜け、もらった小遣いを酒と博打で浪費するクズ、そう人は罵る。
――しかし、彼の本当の姿を知る者はこの街にはいない。
「お前は俺の飼い主(おひめさま)の害になる――だから殺す」
「おい、てめぇ! ただの腰抜けじゃ……ッ!」
「内緒にしてくれよ。俺たちみたいな害虫が何をしているかなんて、彼女は知らなくていいんだ」
――彼は自らの手を汚すことを厭わない。
「マシュー、お前は私にとって大切な命綱だ」
「君が必要とする限り、俺はこの手を離さない。言っただろ。俺は君の『ヒモ』だって」
――全ては姫騎士様のために。
選考会騒然! エンタメノベルの新境地をこじ開ける、衝撃の異世界ノワール!
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 748円(本体680円+税)
- ISBN: 9784049142150
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電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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☆彗星☆2023/05/03100ネタバレあり第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作。正直びっくりしました。そしてかなり面白かったです。まさに衝撃の異世界ノワールなんですけど、これはやばいっすね。笑)本当にしれっと主人公が生生しく人を殺したり、ヒロインが薬物中毒者だったり、ほんとにふわっとした感じから急にヤバさが発動するんですよ。笑)大まかな異世界設定などもそれなりに練られていますし、個人的には太陽信仰を扱ったインカ帝国のような宗教体制や、現代のような麻薬関連を扱ブログにてhttps://sui-sei.net/姫騎士様のヒモ-あらすじ-ネタバレ-感想/
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オセロ2022/02/1145どうしようもない町で、自らの信念に基づき行動するマシューが様々な問題を解決していく様子は爽快感がありましたが、マシューの話し方や行動基準が合うかどうかで読み手を選びそうだなと。個人的には洋画をラノベにしたらこんな感じになるのかな、という雰囲気が好きでした。力を制限されたマシューが様々な問題を解決する一方で、己の目的を達成することが出来るのか、続きが楽しみです。
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S.T.2023/07/1739ネタバレあり発売時に少し心惹かれたものの結局買わなかった作品。中古で見かけ、お手頃だったので購入。それにしても、中古ラノベっていつの間にか市場価格かなり下がったよね。まあ時代だよな。衝撃のノワールということだけど、えげつない作品を読みすぎたせいか「主人公普通にいいやつじゃん」としか思わなかった(苦笑)。若い読者だと終盤「仲間」を手にかけたところがショックだったりするのかな?ヒロインの姫騎士もすべてが清廉潔白というわけではなく、これは姫騎士失墜展開来るだろうな。ダークファンタジーとして設定は練られており、雰囲気も抜群。
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如水2022/03/303821年度の電撃小説大賞作品。感想は…確かにノワール(暗黒=闇社会)小説。ちょっと前にCMでバンバン流れてたので気になってはいたんですが…出て来る登場人物ほぼ全員?が何か闇を抱えている。主人公は祖国復興の為、迷宮攻略に勤しむ元姫であり一流冒険者の『ヒモ野郎』事マシュー。マジでヒモ🤣元姫様に小遣いをせびり呑み歩く…見たいな話がだらだら続くなら読みません💢実はマシューは…と言う所がミソでギャップ萌えには程遠く、爽快感も無くただ闇の深淵が覆い被さって来る様な話。人の業って深いですなぁ…何か魅せられる御話です。
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ホシナーたかはし2022/02/1734とっても電撃文庫らしくない(誉め言葉)、どちらかといえば講談社ノベルスか朝日ソノラマか角川文庫レーベルで出版しそうな作品。剣と魔法の世界なのに、舞台の中心はダンジョンを抱えている街、冒険者はホントの意味でアウトロー、人身から薬物まで売買、極めつけは主人公が屑で下種。これでよく編集部はOK出したと感心します。とはいえ、二巻で日和ったりダラダラしだしたら速攻でつまらなくなりそう。
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