青のアウトライン 天才の描く世界を凡人が塗りかえる方法 1

発売日 : 2022/01/20
努力は才能を超えるのか――青春芸術エンタメ!
『見惚れる』『圧倒される』『中毒性がある』『心奪われる』
彼女の描いた絵を見た誰もが抱く感想の数々は、
画家を志す高校生の俺にとって、喉から手が出るほど欲しいものだった。
何を描かせても“天才”と称される、芸術少女・柏崎侑里。
「ただ顔を見に来ただけ。絵は、描きたいときにしか描かない」
一番近くて一番遠い場所にいる、俺の幼馴染だ。
ある日から絵を描かなくなった彼女の影を追い、俺は絵筆を振るい続ける。
「何度だって描いてやる。才能を言い訳に、諦めたりはしない」
侑里に再び絵を描かせ、俺の絵で彼女を見返す、その日まで。
これは、青春を絵筆に捧げた凡人が“天才”に挑む物語だ。

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みんなのレビュー

  • 星野流人
    2023/06/04
    これは好きなタイプの青春小説でした。柏崎侑里という天才の存在を身近に感じながら、凡人であると自覚しつつも画家を夢見て努力する宗佑の対比が印象的。分かりやすく眩しい天才は、それだけで周囲を惑わせますね……。当然ながら侑里には嫉妬もするけれど、それ以上に天才である彼女の作品をもっと見たいという相反する心象をうまく描いていて惹き込まれました。それにしても美少女3人(+α)に好意を持たれている宗佑は、本当に凡人か……? 努力も怠らないこいつこそ天才とはまた異なる超人なのかもしれませんね……
  • まっさん
    2022/03/30
    ★★★★ 表紙とタイトルに惹かれて購入した作品。 これはなかなか面白かったです。 何を描かせても「天才」と称される非凡な才能を持つ少女・侑里とそんな彼女に長年憧れ、追いかけ続け、時に恨み辛みを抱いてしまう画家を目指す少年・宗祐を軸に展開される物語。まず単純に珍しいなと感じた所は表紙に据えられた女性キャラクターが主人公を取り巻く恋愛レースに絡んでこなかった所ですかね。ラブコメ脳の私としてはやや不満が残る部分でもありましたが、両者の幼馴染という存在を据えて彼女と主人公を実質両想い関係に落ち着かせ、あくまで→
  • オセロ
    2022/01/20
    天才的な絵描きと称されている柏崎侑里と、真面目に努力を積み重ねる小宮宗佑が紡ぐ青春物語。 気分が乗った時にしか絵を描かかないにも関わらず、その暴力的な才能で人々を魅力する侑里の絵の才能の壁に葛藤し続けている宗佑に訪れる恋人の詩子との別れ。 心の支えを失った宗佑が絵が描けなくなる様子は読んでいて辛かったですけど、そんな宗佑の絵が好きだという菅原先輩の言葉に動かされて再び絵と向き合う展開は王道ながらもなかなか良かったですね。 そして、そんな宗佑の絵に心動かされた人達に迎えられるラストには胸が一杯になりました。
  • 芳樹
    2023/02/13
    ネタバレあり
    【BW読放】青春小説の傑作!”天才"と呼ばれる少女画家の柏崎侑里と、幼馴染みである彼女に劣等感を抱えながらも画家になることを目指して足掻く"凡人"の小宮宗佑。そして幼い頃に転校した樫井詩子。幼い日に三人が交わした約束を軸に、情熱や諦念等の思いが絡み合う物語。特に中盤以降に語られる、宗佑が抱いた喪失感からの再起へ至る過程の表現には鳥肌が立つほどゾクゾクしてしまいました。読後感も爽やかで、本作品には青春物語の真骨頂を見た気がしますね。大人になった彼らが、約束の地に至れたと信じています。
  • よっち
    2022/01/20
    何を描かせても天才と称される芸術少女・柏崎侑里。彼女の絵に自らが凡人であると突きつけられながらも、その影を追って絵を描き続ける小宮宗佑、ある日から絵を描かなくなった彼女たちの青春小説。強烈過ぎて意識せざるをえない、一番近くて一番遠い場所にいる幼馴染の存在。転校してしまった相思相愛の幼馴染・詩子との三人の約束、そして二人を気にかける楓先輩の存在。凡人には凡人の、そして天才には天才のお互い理解し難い複雑な思いや葛藤があって、時にはぶつかり合って刺激を受け、成長してゆく彼らの関係にはぐっと来るものがありました。