幼女戦記 13 Dum spiro,spero

発売日 : 2023/08/30
幼女、独断専行を決意す。
連邦の戦略攻勢『黎明』。
この発動に向けて、連邦は着々と準備を積み上げていく。
迎え撃つ帝国は未だそれに気がついていない。
帝国軍に残された時間は、あまりにも乏しい。

この窮地に帝国軍では、ただ一人。ターニャだけが気が付く。
故に、世界は目にするのだ。
黎明があれば、払暁あり、と。

ゼートゥーアというシステムが、世界を騙す端緒がついに始まる。
その引き金を引いたのは、幼女の皮をかぶった怪物である。
  • レーベル: その他単行本
  • 定価: 1320円(本体1200円+税)
  • ISBN: 9784047368194

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みんなのレビュー

  • つっちー
    2024/05/13
    ネタバレあり
    前巻から、かなり期間が開いていたため、状況を思い出しながら読みました。基本的に、帝国は敗北する流れなので、そこに至るまでに主人公がどのように悪戦苦闘するかが、今後の物語の焦点になってきそう。ターニャさんはうまくこの泥船から脱出できるのだろうか...ヴィーシャ、ヴァイス、グランツなど、彼女の部下たちもうまく脱出できるといいなぁ。それにしても、非常に気になるところで、「つづく」になっている。次巻を買っておいてから読み始めてよかった。すぐに続きに取りかかれる(^^♪
  • なっぱaaua
    2023/10/03
    ネタバレあり
    まったくいつまで待たせるのやら。連邦の仕掛ける作戦名「黎明」。戦争を終わらせる一撃、帝国は成功体験に引きずられ引くも地獄進むも地獄の状況に陥る。後世の記述ではゼートゥーア大将の「払暁」が評価される話なのでターニャの大ピンチはターニャの機転によってきっと回避されるのだろう。きっと。しかし幼女戦記って歴史書でありビジネス書であり宗教観の話でもあるよな。ターニャは現代でも優秀なビジネスマンだったのだろう。少しマニアックで冷徹な。だからこそピンチをチャンスに変えるスキルを持っている。次巻どう反転するのかが楽しみ。
  • 鐵太郎
    2024/02/11
    東部戦線で、春まで連邦の侵攻はないと誰もが思っていたとき、連邦の内部で極秘にとんでもない作戦が策定されます。現状持っている装備を無理に一つにかき集めて、数ヶ所の突破作戦ではなく、100kmの全幅で一気に600km押しまくるという。どう見てもあちこち無理を重ねてはいるのですが、仮にこれが不退転の意思で遂行され成功すれば、WW2後半のソ連大侵攻の再現(正確には年月的にこっちが先)になり、ドイツいや帝国軍は首都前に巨大な連邦軍を迎えることになる。あくまで可能性ですが、ターニャにとってこれは悪夢。ではどうするか。
  • 老眼のローガン
    2025/04/07
    【孫氏の描く理想の判断】ただし、兵站は最悪。現場の判断が理想の成果を出す。ただし、帝国は破滅に向けて加速。孫氏は現場の判断を優先しろというけれど、これを許したら反乱、クーデターが乱発するだろう。キングダムに出てくる、春秋戦国時代の「大将軍」がこの権限を持っているが、実際に君主が頭を抱えることが多かったとか。実働戦力が命令から外れることが一般化するなど、最高司令官にとっては恐怖でしかない。それでも、「うまくいったらOK」とはベンチャー企業みたいな展開を国単位で行っている。まじに崩壊間近なんでしょうね。
  • RASCAL
    2024/04/03
    長年追いかけたこのシリーズもいよいよ大詰め、あと1巻を残すのみ。ずいぶん間が空いてしまい戸惑いもあったのですが、読んでみればいままで通りのクオリティ。どこぞの帝国の戦争末期を思わせる、総力戦による国力の損耗、地滑り的な敗北という最悪の事態を避けるべく、模範的な軍人であったターニャが愛国心を発露から道を踏み外す決断をする。帝国が敗戦することは第1巻の冒頭で既知のこと、さてターニャは、ゼートゥーアは帝国をどう負けさせるのか。最終巻が楽しみ。