わたし、二番目の彼女でいいから。 2

発売日 : 2022/01/08
「二番目」が二人いても、いいでしょ? 危うい関係は崩壊し、そして――。
「私、二番目の彼女でいいから」

 彼女のその言葉に甘えて、俺はみんなに隠れていまも、悪いことを重ねている。
 早坂さんと夜の教室で二人、いけないことをして。橘さんと真夜中、こっそり見知らぬ駅でキスを交わす。そんな早坂さんと俺と橘さんの甘い泥沼は、けれど。

「今度、私の全部をあげるね。だから、ちゃんと受け止めてね。逃げないでね」

 大胆になっていく好意の果てで、もう、落としどころを見つけられない。
 一番目じゃなくて、いいはずなのに。
 二番目のままでも、いいはずなのに。
 互いに言い訳をしながら、競うように壊れていく俺たちの関係。100%危険で、甘美で、嫉妬にまみれた恋の挙句の果てに、彼女が口にする言葉は――。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784049141542

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みんなのレビュー

  • 芳樹
    2022/01/08
    ネタバレあり
    倫理観や道徳観を超えたところに真の純愛はあるか?桐島は橘との関係を早坂に、早坂と共有する二人の真意を橘に、そして自分の思いを柳に隠す。全てを隠して桐山が考える「完全青春計画」はこのまま進むのか…。スリルに満ちた物語に今回も魂が揺さぶられました。そんな緊張感溢れる展開において、新登場の後輩・浜波さんが良心的存在として、笑いのアクセントを加えるのが良かった。さて、誰も幸せにならないのではと思う中、早坂から提案された一つの解決法を受け入れたとき、彼らの関係はどう変わっていくのだろうか。続きが大いに気になります。
  • オセロ
    2022/01/09
    橘さんが二番目の彼女になったことで、ヤンデレ化が加速する早坂さんと、徐々に壊れていく橘さん。異なる2人の歪んだ愛情に溺れていく桐島の様子が実に生々しいですね。 そんな中で淡い恋心を抱く新キャラの浜波恵と桐島のコミカルなやり取りが良いアクセントになっていましたが、文化祭の一件を受けて柳先輩との関係がどうなるのか、そして早坂さんの提案で3人の関係はがどうなるのか続きが楽しみです。
  • S.T.
    2022/09/06
    ネタバレあり
    いやもうなんて言っていいのかわからん(褒め言葉)。まず表紙な。ライトノベルの表紙じゃないでしょ。しかもこの表紙ネタじゃなくてガチだから(困惑)。読み始めからラストまで全てのシーンが語りたいことだらけで感想がまとまらん。1巻は一応他人の目を盗み、2巻も都合の良い妹と実に健全な下級生ペアさえ黙ってくれれば綱渡りでもなんとかなるはずだったが…計算高く器用なように見えるがやっぱり男子高校生でしかない主人公のおかげで全てはご破算。わずか2巻で完全に破綻したぞ。あ、ちなみに内容は最高だから。最高だけど…次どうするの?
  • わゆ
    2022/01/12
    ぐちゃぐちゃの四角関係物語、第2巻。どのヒロインも、だんだんと歯車がズレ、ネジが吹っ飛び、恋心を暴走させていく。何が起きても破綻しそうな、綱渡りのような物語が展開されていくのだが、どのフェーズにおいても修羅場展開にならない絶妙なバランス感覚で、どこに飛び回るか分からないジェットコースターのような本巻。筆者様、お見事。また本巻ではサブキャラが登場するのだが、この関係について遠巻きから可愛く反応してくれて、物語の良い癒し枠になっていて大成功。そして1巻同様に「うわ…」となる最後の一行。神巻、ここに極まり。
  • よっち
    2022/01/08
    「私、二番目の彼女でいいから」その言葉に甘え、みんなに隠れていまも悪いことを重ねる司郎。大胆になってゆく好意の果てで、落としどころを見つけられない彼らの危うい関係が崩壊してゆく第二弾。100%の彼女を目指して形から入ろうとする危うい雰囲気の早坂、互いに言い訳をしながら競うように司郎との距離を縮めていこうとする橘。このままが続くわけがない、甘美で嫉妬にまみれた綱渡りな恋の果てにあった文化祭は、この物語の縮図ともいうべき展開でしたけど、想いを隠せなくなる中で最後の提案は機能するのか続巻に期待したいところです。