遺跡発掘師は笑わない 三体月の呪い

発売日 : 2021/11/20
今度の舞台は和歌山!死を呼ぶ三体月の謎に、巻き込まれ天才発掘師が挑む!
「天才発掘師」の噂を聞きつけた地権者から依頼を受け、和歌山へ赴いた無量。平家の落人伝説が残る、風光明媚な町だ。
しかし、意気込んで向かった発掘現場で、無量の身に立て続けに不穏なことが起こる。
聞こえるはずのない声が聞こえたり、誰かに腕を掴まれたような気がしたりするのだ……。

不穏な気配を感じながら発掘作業を進めると、現場からは経筒(きょうづつ)が出土した。経巻を保護するための筒形容器だ。
経筒から出てきたのはなんと、人形の頭(かしら)。
それを知った発掘現場の同僚で元舞台俳優の佐分利亮平は、無量を家に招く。

佐分利家には、「道成寺雛」という内裏雛が代々伝わっていた。
その雛人形を見た無量はぞっとする。女雛には頭がなかったのだ……。

経筒の中に入っていた頭はその女雛のものなのでは、と疑う亮平に、
カメケンチームは結託して、この内裏雛の謎を解こうとするが、そんな最中に亮平が事故に遭う。

背後には「安珍清姫」伝説や、佐分利家に伝わる「三体月の呪い」の言い伝えも絡んでいそうで……?

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みんなのレビュー

  • よっち
    2022/01/12
    天才発掘師の噂を聞きつけた地権者から依頼を受け、和歌山へ赴いた無量。意気込んで向かった発掘現場で、無量の身に立て続けに不穏なことが起こる第十四弾。聞こえるはずのない声が聞こえたり、誰かに腕を掴まれたような気がしたりする不穏な発掘現場で出土した経筒。発掘現場の同僚で元舞台俳優の佐分利亮平の実家に伝わる道成寺雛の謎。今回は動画配信に乗り気になりかけた忍や、意外な新レギュラー候補登場など楽しい要素もありましたけど、根来衆や道成寺清姫伝説、紀州藩の頼宣公に能の跡継ぎ問題を絡めた展開はなかなか読み応えがありました。
  • よっしー
    2023/05/06
    今回は和歌山が舞台。熊野大社や加太等訪れたことのある場所が舞台ということもあり、面白かったです。読み進めるうちに出てきた紀伊藩主の徳川頼宣公。この名前をどこかで…と思っていたら、他の方の歴史物で出てきていました。そんな偶然の繋がりに嬉しくもなりました。伝統芸能と歴史が絡むとまた奥深い物がありますね。気になるのが無量の鬼の手。夢の中での意味深な言葉が今後どう影響していくのか…楽しみでもあり、怖くもある複雑な心境です。
  • うめきち
    2022/09/06
    やっぱり面白かった〜。もう満足できるシリーズ。萌絵のオタクぶりも忍のこだわりもいいなぁと。無量の右手はどうなるのか、次巻に期待。
  • Y.yamabuki
    2022/01/10
    舞台は熊野。地元の能楽一家の家元争いと思いきや、その裏には…。ラストは良い終わり方ですっきり。熊野古道の王子、紀州家や根来寺など良く知らなかったことが出て来て興味深かった。文献でも発掘でも新しい発見があり歴史が塗り替えられると思うとわくわくするけれど、無量と忍の「過去の人間の尊厳と歴史的意義」についての会話には考えさせられた。
  • ソルト
    2022/03/01
    ネタバレあり
    シリーズ14作目。今回無量が向かったのは和歌山県の熊野古道沿いのある敷地。元舞台俳優の発掘作業員、サブリンこと佐分利亮平と友達になった彼らは発掘現場から経筒が掘り出される。喜ぶ一行だったが中には人形の頭が入れられていて…。熊野古道や能のお話で今回も面白く読了。見たらすごい迫力なんだろうなぁ。夢の中で無量が経筒を見つける為に自身の手の鬼と引き換えにしたけど、単なる夢なだけじゃなさそう。無量の鬼の手はどうなったのかまた次回が気になる。カメケンも新しくミゲルやさくらも加わってより賑やかになりそうです。