EAT悪魔捜査顧問ティモシー・デイモン
発売日 :
2021/08/12
仲間全員を喪った捜査官。彼の新たな相棒は、悪魔の連続殺人犯だった――。
NY市警急襲部隊所属のミキオは人ではない何かに仲間を殺された。自らの証言を誰にも信じて貰えずにいた時、ミキオはFBIに呼び出される。そこで出会ったのは“ニューヨークの人喰い悪魔”として世を震撼させた死刑囚、ティモシー・デイモン。なんと彼は人ではない本物の怪物(ノンヒューマン)で、怪物絡みの事件が専門の極秘ユニット“EAT”(特殊事件捜査班)の捜査顧問らしい。
半ば脅される形で“EAT”の勧誘を受け、見張り役兼バディとしてティモシーと共に過ごすことになるミキオ。食習慣も価値観も違い衝突する二人だが、街では臓器を喰われた警察官が発見されて……。
半ば脅される形で“EAT”の勧誘を受け、見張り役兼バディとしてティモシーと共に過ごすことになるミキオ。食習慣も価値観も違い衝突する二人だが、街では臓器を喰われた警察官が発見されて……。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784040741253
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)2021/08/1268ネタバレあり人ではない何かに仲間を惨殺されたエリート捜査官・ミキオと人ならざるウェンディゴであるティモシーによる異色のバディもの。ガッツリと人間食べちゃうカニバでグロな場面が多いのが面白く、先生が意図した【世界一キュートな食人鬼】であるティモシーが本当に魅力的♡人とウェンディゴで食習慣や価値観の違いから衝突する(主にミキオが噛みつく)ことがあるが、怪物絡みの事件を解決する毎にお互いに譲歩し合っていくバディ兼同居生活がツボり、ティモシーのブラックジョークや怪物に関する知識なども大変興味深いものがありました。
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よっち2021/11/2347怪物を相手に戦って特殊部隊の仲間全員を喪った捜査官ミキオ。司法取引でEAT(特殊事件捜査班)の捜査顧問となった悪魔の連続殺人犯ティモシーを相棒に怪物絡みの事件の事件に挑む物語。半ば脅される形でEATの勧誘を受け、見張り役兼バディとしてティモシーと共に過ごすことになるミキオ。食習慣も価値観も違う怪物相手にたびたび衝突しながら、二人で様々な怪物を相手にしてゆく展開で、食事シーンは個人的にあれでしたけど、徐々にお互いを認め合うようになった彼らが、冒頭の事件にもしっかりと決着をつける展開はなかなか良かったですね。
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はつばあば2022/03/0344本はやっぱり面白いです(#^^#)。初読みの作家さんだしまだこの本一冊だけかな?。食人鬼のティモシーが、怪物にトラウマのある刑事ミキオと相棒になり同居の運びとなる。それだけでどんだけ恐ろしい事か・・いつ自分が喰われるか。冷蔵庫を開けたら死体が、食卓の上には人の腕が・・。題名を忘れてしまいましたが随分前に「はつさんもこんな本を読めるんだ」とびっくりされたのがありましたが、これも結構怖いのですが笑ってしまいます。昔の俳優さんの名前や映画の題が出て来て・・。これからもこのノリで書いて欲しいです(^^♪。
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RIN2023/05/0324BATからの再読。細かい部分をすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで楽しめた。親人派で繊細な食人鬼ティモシーと特殊部隊で唯一生き残ったミキオ。価値観どころか食習慣すら違う2人の見張り役兼バディライフ。古今東西の怪物たちの生態にワクワクして、BATで会ったばかりのノンヒューマンたちの後ろ姿に嬉しくなる。邪な目線を跳ね返す、ある意味すこぶる健全な2人に芽生えた友情は、この憂鬱で味気無い世界をカラフルに変えて連れ出してくれる。テンポの良い文章。ウェイトなんて関係ない。多種多様な喜怒哀楽、物語も生命もほら、自由だ。
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きたさん2021/09/1122一瞬翻訳モノかな?と思ってしまったくらい、怪物が人間に紛れ事件を起こす街・ニューヨークの空気感がよく書けている、という第一印象。世界観をそこまで書き込んでいるわけではないのだけれど、その辺りのバランスもあってか怪物退治という設定がスムーズに受け入れられ、とても読みやすかった。ノンヒューマン・ティモシーが繊細でキュートで魅力的。ミキオとのコンビの今後がとても気になります。
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