王妃さまのご衣裳係 路傍の花は後宮に咲く
発売日 :
2021/08/24
何もない少女が服飾の才能ひとつで、後宮を変える。爽やかな中華青春物語!
涼国(りょうこく)の没落貴族の娘・鈴玉(りんぎょく)は女官として後宮に入り、家門再興に燃えていた。
だが見習いの稽古は失敗続き。真っすぐで理不尽を見逃せない性分も災いして、反抗的・落ちこぼれの烙印を押されてしまう。
こうなったからには主上の寵愛深い権門の側室づき女官となって一発逆転を目指すも、なぜか鈴玉を指名してきたのは、地味で権勢もない王妃さまだった。
失望する鈴玉だったが、ある一冊の小説と友人たちとの出会いによって、次第に服飾の才能を開花させていく。
それは彼女自身の運命と、陰謀渦巻く後宮をも変えていくことにつながり……!?
爽快な王道中華青春ファンタジー!
第5回角川文庫キャラクター小説大賞の隠し玉、満を持して刊行!!
だが見習いの稽古は失敗続き。真っすぐで理不尽を見逃せない性分も災いして、反抗的・落ちこぼれの烙印を押されてしまう。
こうなったからには主上の寵愛深い権門の側室づき女官となって一発逆転を目指すも、なぜか鈴玉を指名してきたのは、地味で権勢もない王妃さまだった。
失望する鈴玉だったが、ある一冊の小説と友人たちとの出会いによって、次第に服飾の才能を開花させていく。
それは彼女自身の運命と、陰謀渦巻く後宮をも変えていくことにつながり……!?
爽快な王道中華青春ファンタジー!
第5回角川文庫キャラクター小説大賞の隠し玉、満を持して刊行!!
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784041115145
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角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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よっち2021/09/2533涼国の没落貴族の娘で、女官として後宮に入り家門再興に燃える鄭鈴玉。しかし反抗的・落ちこぼれの烙印を押されてしまった彼女が、地味で権勢もない王妃の女官となる中華風ファンタジー。ある一冊の小説と友人たちとの出会いにより次第に服飾の才能を開花させたことで、鈴玉もまた陰謀渦巻く後宮の争いに巻き込まれてゆく展開でしたけど、最初は危なっかしい生意気な女官という印象だった彼女が、大切な人たちのために気概を見せるようになってゆく成長があって、自分にとって本当に大切なものを見出してゆくその姿にはぐっと来るものがありました。
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よっしー2022/11/2225図書館で見かけ、手に取りました。真っ直ぐすぎる主人公であるがゆえに、周囲から疎まれる事も多い日々。もう少し世渡り上手になれば…と思ってしまいますが、父親が弱気を助ける性格なので、良くも悪くもその考え方を受け継いだのでしょうね。紆余曲折を経て、無事に落ち着いた感じはありますが…「衣装係」とタイトルにあるのでもう少し服飾に沿った内容があると良かったです。やや期待はずれな方向に話が進んでしまったので…。
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かなで2021/11/1621ネタバレありお人好しの政治に向かない父の代わりに、母の葬儀も満足にできなかった貧乏から抜け出そうと後宮の女官になろうと決意した鈴玉。猪突猛進、感情がすぐに顔に出てしまう彼女は、見習い時より噂となり、そのせいで寵愛の薄い王妃付きとなることに。寵妃敬嬪づきになれず、仕事に身が入らない。しかし、一冊の艶本と出会うことで、彼女の秘められた才能と忠心が芽生えてくる。→表題の割に衣装係の話は少なく、異常とも言えるほど、ヒロインのミスに甘い周囲にびっくり。結局、嵐を起こして、後宮の膿を出したけど、何だかすっきりせず終わった。
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崩紫サロメ2021/08/2919勝ち気な少女鈴玉がお家再興のため、女官となって後宮入りするが、そこで様々な陰謀に巻き込まれ……。面白いのがタイトルの「衣裳係」と表紙にもなっている書物の関係。鈴玉が持っているのは宮中で回し読みされている艶本。これが事件とも大きく関わる重要アイテムなのだが、注目すべきは彼女が物語を読み、その語彙を丁寧に拾い、それを衣裳合わせに反映している点。後に書物が政治や学問とも絡んでいく描写がある。つまり、鈴玉のしていることは「書物から得た知識やインスピレーションを仕事に反映させる」という普遍的な行いで(→)
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すがはら2021/10/0317最近では珍しいドジっ娘猪突猛進型ヒロイン。正直で、不満や拗ねた気持ちをあからさまに態度に出す辺りは親近感というか、身近で見かける光景という感じで、ちょっと抑えようねーと思いつつ温かく見守らせてもらいました。武官への言い掛りは不当なだけだったけど。王妃の衣装担当が新人二人だけなのは違和感あったのですが、先輩女官はほとんど残っていない設定でしょうか。艶本の再現からのBL煽りには苦笑いでしたが、飯テロとBLは最近の必須のお題になっている模様なので耐えるしかないですね。肝心の衣装係の働き描写が少なかった印象。
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