Babel 4 言葉を乱せし旅の終わり

発売日 : 2021/07/16
言葉と人間を巡るロードファンタジー、堂々完結。
キスクでの激動を経てファルサスに帰還し、子供用の言語教材を作成する仕事についた雫。エリクと協力して引き続き日本帰還の手立てを探り続けていたが、その鍵となるはずの外部者の呪具、秘された歴史を記した本の一冊が予想外な場所から見つかることに。
 一方、もう一冊の呪具を保持する邪悪な魔法士アヴィエラは、突如として大陸全土に向けて宣戦布告する。

「私の名はアヴィエラ。七番目の魔女。時代の終わりと始まりでお前を待っている」

 決戦の地は、禁呪によって異界化した亡国ヘルギニス跡地。ファルサス王ラルス率いる連合軍が結成され、呪具の片割れを所持する雫も否応なく戦いに巻き込まれていく。

 神話の時代に遡る言語の由来、子供達が言葉を失う流行病、この世界を観測する外部者の存在、そして現代日本からやってきた雫が言葉を解する意味。その全ての謎が一点に収束して明かされていく。長い長い旅の果てに、少女が知る真実とは――。

 言葉と人間を巡るロードファンタジー、堂々完結。
  • レーベル: 電撃の新文芸
  • 定価: 1540円(本体1400円+税)
  • ISBN: 9784049138276

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みんなのレビュー

  • よっち
    2021/07/15
    キスクでの激動を経てファルサスに帰還し、子供用言語教材を作成する仕事についた雫。一方、邪悪な魔法士アヴィエラが突如として大陸全土に向けて宣戦布告する第四弾。子供に言語を教えながらエリクと帰還の手立てを探り続ける雫、意外な場所から見つかった秘された歴史を記す一冊の本を巡る因縁、そして七番目の魔女を名乗るアヴィエラとの決戦。相変わらず雫は無茶するな…と思いながら読んでましたけど、これまで積み重ねられてきた伏線が徐々に収束して明らかになるひとつの真実は鮮烈で、長い旅の果てに下した雫の決断が印象に残る物語でした。
  • 陸抗
    2021/11/15
    最終巻。雫の言葉が通じる謎と、その他気になる事がほぼ判明した。彼女の、大切なものを諦めない強さが世界を変えたけれど、周りは、特にエリクはどれだけやきもきさせられたんだろう。この世界にやってきてから選択の連続で、雫が最後に選んだことが正しかったか間違っていたか、判断するのは雫自身が決めることでこちらが何かを言うのは野暮。ただ、幸せだった?とこっそり聞いてみたい。
  • かなで
    2021/09/05
    ネタバレあり
    旅の終わりは唐突に。三冊の本は外の呪物だった。そして、雫が何度も死の危機にひんしていたのに、死ななかったのは、雫の魂を呪物が寄生したから。統一言語にすることにより、人の進化を止めるというのは観察者たちからすれば良かったのかな。観察者たちは結局この世界の何を知りたいのか。三冊の本と雫が揃ったとき、魂の欠損だと思われていた言語の喪失は病ではないと分かったけれど、今度は雫の魂に呪物の核があるだなんて本当に皮肉な展開。全ての伏線が雫が呪物という真実に向かっていて、雫がどう選択するかの道筋もできていた。(続
  • ひぬ
    2023/07/18
    ネタバレあり
    【読み放題】完結巻。日本帰還への道を探りながら子供たちが言葉を失うことに対する対抗策を講じる雫ですが、呪具を保持する魔法士・アヴィエラによって大陸は戦禍に巻き込まれていきます。やや難解なところもありましたが、今までにない感じの異世界転移もので、言語に焦点が当たるのはとても面白い発想だと思いました。少し謎は残っていますが、それはUMの続編を読めば分かるのかな?UMも読まねば。そして最後の最後は驚きました。彼女の選択がそっちとは。
  • まお
    2021/09/15
    ネタバレあり
    シリーズ完結。言語障害の謎から始まり、出張した異国での魔物襲撃に“七番目の魔女”と、怒涛の展開が続いていく。メアやエリクと一緒だからⅢより安心なんてことは全然なかった。緊張感すごい。web版既読だけど加筆もあってまさに圧巻だった。細やかな伏線が収束してラストシーンへ繋がっていく様子は鳥肌もの。譲れないものを胸に抱いて踏み出していく雫が、ただもう眩しい。またしても遭遇したカイトとの会話で気づきを得て率直に詫びと御礼を言えるのが実に彼女らしい。単独で上位魔族を打倒しちゃう王様も、さすがファルサス直系って感じ。