しにがみのバラッド。 Momo the girl god of death

発売日 : 2003/06/25
――耳を塞いでいた手を離したら、自分の足跡がよく聞こえた。
目を覚ますと、少女は死神でした。その少女は、死神でありながら、その真っ白な容姿ゆえに仲間から『変わり者(ディス)』と呼ばれていました。しかし、少女の持つ巨大な鎌は、まさしく死の番人のものです。少女の使命は人間の命を運ぶこと。死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いにいくのです。死を司る少女が紡ぐ、哀しくてやさしいお話。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 649円(本体590円+税)
  • ISBN: 9784840223935

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みんなのレビュー

  • 合縁奇縁
    2024/10/14
    ネタバレあり
    目を覚ますと、少女は死神でした。少女の使命は人間の命を運ぶこと。死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いに行くのです。優しすぎる死神ナンバーAー100100「百々(モモ)」と使い魔「ダニエル」そして、死の運命に手繰り寄せられる多くの人々の切な過ぎるほどの心温まる物語。厳密に言うと「死」そのものではなく、「死」に関わった人の想いが温かく描かれています。様々な目線や立場で語られるお話は生きる事とは何か、どうして私達は生きていくのかを考えさせられます。失ってから気付く事は沢山ある、
  • PSV
    2013/01/03
    感傷的すぎると思う。少し、痛い。でも、忘れていたか、あるいは忘れようとしていたか、もしくは見ようとしていない感情に、情景に、何故か涙腺というか、感覚というか、心を揺り動かされる。特に思ったのは266ページの、月の下で踊るシーン。こんなこと、普通なら青臭いと切り捨てるか、恥ずかしくて読み飛ばしてしまうシーンなのだけど、この作品では不思議とすんなりと受け入れられる。すっと心に染み込んでくる。そんな感じ。まあ、こっ恥ずかしい作品なんだけど、その感じが何とも何とも。感傷的なのも、好きかもね。  ★★★☆☆
  • まりも
    2014/12/05
    まっしろな死神モモと相棒の黒猫ダニエルが運ぶ哀しくて温かい4つの短編集。死という重たい題材ではあるけど文章は非常に読みやすいので軽く読めるのが良いですね。文章というよりも詩に近いのかな。最初の「ヒカリノキセキ」と3つ目の「傷跡の花」が個人的にお気に入り。優しい死神モモとダニエルのやり取りも読んでいて癒されるし今後も楽しみです。
  • GIN@本棚大洪水中
    2013/01/04
    「生きる」ってどういうこと。魂を運ぶことが仕事である死神。本当に人間は生きているのか、生を求めるということよりは、機械的に毎日を消化してしまう。そんな雰囲気が現代社会にはないか。自殺をする人が増加していると言われているが、「死ぬ」ことが本当に救いとなるのか、それだけ追い込まれてしまうということだろう。しかし、結局は死んでしまうのだ。もっと生きたくても生きられない人がいる。人生で自分の存在価値を探すことは難しい、いや見つけられなくて当然かもしれない。人間も食物連鎖の一部であることを忘れてはいけない。
  • たいがー
    2016/03/23
    ネタバレあり
    再読。自殺の先の死にヒカリを見いだしている幾間大輝、猫のブルーのお父さん、お母さんとなって育てた瀬戸公太と牧原麻依、親からの心の傷を負った葉山マコトと樋浦トイロ、自分の両親を殺した殺人犯をお父さんだと思っているトワ。死に近い人々と真っ白な死神モモとダニエルの短編形式のお話。本当にどれも哀しくてやさしいお話でした。特にマコトとトイロのお話が好きです。死んじゃうのってひやひやしたけど、死ななくてよかった。二人の先も見てみたいです。モモの謎がこれから解き明かされていくのが楽しみ。