後宮の検屍女官
発売日 :
2021/04/23
後宮にうずまく疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!
「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。
後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。
後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 660円(本体600円+税)
- ISBN: 9784041112403
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角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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ゆのん2021/05/0388後宮、帝からの寵愛争いの中にあって『幽鬼騒動』勃発。調査に駆り出された美貌で訳ありの宦官と、帝からの寵愛を独り占めする妃嬪に仕えるぐうたら侍女がおりなす検屍ミステリー。現在の検屍とは異なる道具を使う検屍場面と、色恋に全く無頓着なヒロインとの思いの行き違いがとっても面白い。欲を言えば、もう少し大奥の様なドロドロ感があって欲しかったかな。
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はなりん2022/04/2384冤罪により宦官にされた青年延明と検屍を天職とする後宮女官桃花が後宮で起こる変死を解明して行くお話。二人のコンビが中々良い。桃花の検屍に対する誇りと、そんな桃花に癒されて惹かれていく延明の今後が楽しみ。
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あっか2021/05/1284新刊。角川文庫キャラクター小説大賞大賞&読者賞ダブル受賞作。後宮モノで検屍官とは新しい!面白く読み切りました。普段はぐうたらで出世欲ゼロの侍女・桃花、冤罪により心に闇を持つ美貌の宦官・延明。この構図はやはりどうしても薬屋を彷彿とさせられてしまいますが、それ抜きにしても普通に続編を読みたいと思いました。検屍女官なので、うわああそこまで書いちゃう!?とゾワッとする描写もあるのですが、芯があり力強い桃花の姿勢に惹きつけられてしまいます。延明の恋の行方も気になる。桃花がデレる日は…来るのか?笑 あと点青も気になる
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茉莉花2022/02/0271大光帝国の後宮の物語。謀殺されたと噂になっている妃の棺の中から赤子の遺体が見つかり、その赤子が亡霊となって彷徨っているという騒ぎで後宮は揺れていた。皇后の命で沈静化に出たのは、美貌の宦官・延明だった。女官達が怯える中、居眠りばかりしている侍女・桃花を延明は見つける。容姿はすごく美しいにもかかわらず、ぐうたらすることにしか興味がない。さらには、腐刑の身である延明を一人の人間として扱う変わり者。
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kei3022021/04/2371第6回角川文庫キャラクター小説大賞の大賞と読者賞 ダブル受賞作。後宮ものラノベと気楽に読み始めたら、とんでもなく面白い。死因を明らかにし、死に至る過程、動機とともに人間関係をあぶり出す。『法医学教室の事件ファイル』『監察医 朝顔』などの法医学ドラマでなじみ深いし、中国の歴史ものを読むのは久しぶりで楽しめた。検屍術とは、「遺体にのこる事実をつまびらかにし、冤罪をなくす術」。 信念を持って、毅然とした態度で検屍に臨む桃花が格好いいです。ふだんの寝ぼけた ぐうたら女官とのギャップも好ポイント。
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