少女と血と勇者先生と

発売日 : 2021/04/20
蘇りし勇者の指導の下、勇者候補の少女たちは激突する
勇者・クロムは世界を救い、そして死んだ筈だった。 だが《生ける屍》として現世に呼び戻され、少女より「私を《勇者》にしてください」という願いを受ける。その願いの裏には、ある悲しい理由が隠れていて――

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みんなのレビュー

  • よっち
    2021/04/20
    世界を救い死んだ筈だった勇者・クロム。だが生ける屍として現世に呼び戻された彼が、勇者になりたいと願うかつての仲間シオンの妹のライラを鍛え、一緒に勇者を目指すファンタジー。再会したクロムに師事して、悲壮感すら漂わせながら勇者を目指すライラ。勇者になれるのは一人だけで、同じ勇者候補のゼシアやリーリアと試練で競う中で、明らかにされてゆく候補者たちが目指した背景。クロムもまた失われた記憶を取り戻していきましたけど、それぞれが抱える過去の悔恨にしっかりと向き合い、残り超えてみせた結末にはぐっと来るものがありました。
  • アウル
    2021/04/22
    ネタバレあり
    世界を救った代償に命を落とした勇者クロム。だったが現世に呼び戻され勇者になりたいと願うライラの頼みを叶え共に勇者を目指すファンタジーもの。何が何でも勇者にならないといけないと思いつめるライラ、他の勇者候補であるゼシアやリーリアも皆何かしら抱えているが、協力したり、ぶっかったりしてそれそれの思い描く道を見つけれたのが良かったな。最後は少し駆け足気味だったけれどもクロムも自分のしていた事に意味を見つけ託し見守っていくというシーンはなかなかに良かったな。
  • オセロ
    2021/04/20
    世界を救って死んだ元勇者のクロムがアンデッドとして蘇った世界で、かつて共に冒険したシオンの妹のライラがクロムと共に新たな勇者を目指す王道ファンタジー。他の勇者候補のリリーアとゼシアと共に挑む試練で協力したり、ぶつかったり、物語が進むにつれてクロムが失った記憶が蘇る展開は読み応えがありましたし、少女達が勇者を目指す三者三様の理由には胸を打たれました。 最後が駆け足気味だったのが少々残念でしたがそれでもファンタジア大賞の審査員特別賞に見合う力作でした。続刊の可能性があるようなので楽しみです。
  • かっぱ
    2021/05/02
    一度は命を落とした勇者が現世に呼び戻されて次世代の勇者候補である少女を導いていく物語。ファンタジア文庫がこれまでやってきた王道のファンタジーを踏襲しながら新しい物語を、という部分はわかるのだけど、教師モノとしての立ち位置は中途半端に感じたし、勇者としての説得力ももうちょっと出せたのではないかと思ってしまう。というのも、かなり淡白に平坦に物語が進みながら気づいたら終わっていた感覚があって、どこかお話に乗りきれないところがあったのかも
  • ツバサ
    2021/04/23
    王道な流れで盛り上がりがありましたが、どこかなぞっているふうに感じて感情移入しづらい作品でした。