春夏秋冬代行者 春の舞 下

発売日 : 2021/04/09
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の暁 佳奈が贈る、四季の物語。
「独りにしないで。お願い帰ってきて」
 世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
 『春』の少女神雛菊には生涯の忠誠を誓う剣士が居た。名を「さくら」。職位は代行者護衛官。愛する主を拐かした者へ、悲劇を傍観していた者へ、自分達を傷つけた全ての者に復讐すべく刀を抜く。主を守って死ぬと決めた。だからもう迷わない。師と仰いだ男への恋慕は捨てた。これより先は、覚悟ある者だけが進める戦場なり。いざや、春の舞を踊ろうぞ。
 暁 佳奈が贈る、春を世に顕現する役割を持つ少女神の物語。堂々完結。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 803円(本体730円+税)
  • ISBN: 9784049137538

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みんなのレビュー

  • 夢追人009
    2021/11/07
    本書の冒険ファンタジーとしての面白さは四季の代行者4人がそれぞれ奇跡的な特殊能力で悪党との戦いに対処する痛快さですね。春の雛菊は植物を瞬時に生育させて花木で敵を拘束する技、夏の瑠璃は動物と話し命令に従わせる技、秋の撫子は生命蘇生の技、冬の狼星は氷の花と橋を作る技ですね。下巻では賊の侵攻に対して春夏秋冬が一致団結して二手に分かれての敵との白熱の戦いが手に汗握らせますね。十年前の敗北が相互の交流を閉ざしていましたが、やはり全員が素直になって心を開く事が一番ですね。雛菊と狼星には大人の愛を育む様にと願いますね。
  • bookkeeper
    2023/01/17
    ネタバレあり
    ★★★★☆ 初読。誘拐された秋の代行者を奪回しようとする四季の代行者と護衛官達。しかし反体制組織も更なる攻撃を計画しており、双方は激しく衝突する…。  代行者/護衛官の皆さんはとにかく尊い。口を開くと尊いコトしか言わない。今日しんどいしレトルトカレーで良いよ、とか絶対言わない(笑)。敵役は虫唾が走る程下衆。尊い皆さんが激しい戦闘や辛い過去で痛めつけられつつも反撃していく様が思い入れがたっぷりで描写されるので、感情移入せざるを得ない。それにしても反体制派に浸透されまくりの警護組織…脇が甘すぎなのでは。
  • rico
    2022/04/03
    大切な人を護るため、使命を果たすため、持てる力をフル活用して危機的局面を打開する代行者と従者たち。固い絆に結ばれた四季、季節は再び廻っていく。まさに大団円。続編への伏線もしっかり。・・・で、無粋を承知でオバサン目線で突っ込ませていたきます。まず挿画。物語の雰囲気に合っててステキなんだけど、脳内でキャラのイメージ膨らませたかった。敵役の観鈴、せっかく?ゆがんで壊れたキャラなんだから、もっと暴れて欲しい。そして神様の無茶ぶりはひどい!選ばれた方は迷惑!・・・などとブツクサ言いつつ、一気読み。ラノベ、恐るべし。
  • なっぱaaua
    2021/07/27
    ネタバレあり
    とても良かった。ヴァイオレット・エヴァーガーデン同様、シーン毎に絵のイメージが浮かんできてとても読み易かった。戦闘シーンだけでなく、普段の会話のシーンでさえイメージが沸く。この作者の作品はアニメ化に向くのだろう。賊の観鈴の考えは異常。だが四季の代行者が居る事によってこの考え方が出てくることは理解できなくもない。それがこの世界を狂わせるのならもっと四季の代行者の為に警備や体制をしっかりする他無いのだが、そこが脆弱なのは国の有り方としてどうなんだろうとも思う。~続く~
  • きいたん
    2021/10/23
    心が死ぬ程の苦しみと絶望の後に得た優しさは何よりも強い。それは一瞬で自分の周りに張り巡らせた壁と警戒心を崩壊させ、一直線に心に染み渡り、頑なな心を内側から溶かす。春夏秋冬。巡る季節を司る者とその護衛官。各々が各々の力を余す所なく発揮し、エゴに塗れた賊を蹴散らすその場面は圧巻!だが何よりも心を揺さぶられるのは、彼らが過去に経験した絶望的な苦難から得た優しさ、強さ、愛だ。彼らの言葉に泣き、笑い、感動しながら読んだ900P。優美で凛とした四季の描写にも惹き込まれ、すっかり彼らの虜!愛しい彼らとの再会を切望する!