絶対にデレてはいけないツンデレ
発売日 :
2021/01/09
今すぐ君に××だと言いたい。言えたら、いいのに……
「勘違いしないでよね! あなたみたいな人、全然『好きじゃない』んだから!」
そんな、一昔前に流行ったツンデレヒロインみたいなセリフから、俺と蒼月水悠の物語はスタートした。
常にツンツンしている蒼月さんはクラスでも浮いた存在。だけどある日を境に二人きりで話すようになって、冷たい言葉の裏に温かさが隠れていることを知っていく。本当は優しい子なのに、どうして彼女は誰にもデレないのか? それは、蒼月さんが抱える不思議な過去が関係していて……。
――これは自分を偽る少年少女が、好きな人に「デレる」までの、恋のお話。
そんな、一昔前に流行ったツンデレヒロインみたいなセリフから、俺と蒼月水悠の物語はスタートした。
常にツンツンしている蒼月さんはクラスでも浮いた存在。だけどある日を境に二人きりで話すようになって、冷たい言葉の裏に温かさが隠れていることを知っていく。本当は優しい子なのに、どうして彼女は誰にもデレないのか? それは、蒼月さんが抱える不思議な過去が関係していて……。
――これは自分を偽る少年少女が、好きな人に「デレる」までの、恋のお話。
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784049135756
電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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芳樹2021/01/1746過去のトラウマから本心を隠した偽装カーストトップの少年・夜船史吹。『好意』を正反対の言葉として発する呪いをかけられた少女・蒼月水悠。そんな二人の心の交流を描いた物語。それぞれ抱える心の足枷から好きを好きと言えない二人が、それを乗り越えていく様にはとても心が動かされました。彼らと深く関わる友人の英斗と真鈴も、二人の成長に欠かせない魅力的なキャラクタだと思います。続編があればこの二人も深掘りして欲しい。とても素敵な学園青春ラブストーリーでした。
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よっち2021/01/1042一昔前に流行ったツンデレヒロインみたいなセリフから始まった夜船史吹と蒼月水悠の関係。自分を偽る少年少女が、好きな人に「デレる」までの物語。女王が支配する教室で、常にツンツンしてクラスでも浮いた存在だった蒼月。けれどその裏には隠れている温かさがあって、お互い他には言えない秘密を抱えていて、意外とファンタジーな理由だった蒼月の抱える呪いはなかなか難儀でしたけど、それでも積み重ねていった先に乗り越えた文化祭をきっかけとした様々な変化と、本来のらしさを取り戻してゆく二人が迎える結末にはぐっと来るものがありました。
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星野流人2021/02/0339おもしろかったです。主人公の夜船史吹は、本来の自分を偽り、明るい陽キャを演じています。そしてヒロインの蒼月水悠はある不思議な過去から、冷たい言葉しか口にできません。そんな本音を隠したふたりが、徐々に距離を縮めていくラブコメです。自らを偽る夜船くんですが、その考え方には共感する部分も多かったです。『××』という言葉を口にできないツンデレヒロイン、という設定だけでもいくつかエピソードが作れそうな感じでしたが、この作品ではふたりの抱える問題の解決まで含めて、綺麗に1冊でまとめ上げた印象でした。
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アウル2021/01/1037ネタバレあり神田 夏生さんの新作。前二作は感動した話だったけど今作はSF青春ものといった所かな、これはこれで好きな話だった。中学の失敗から自分の本心を押し殺し周囲の顔色を窺いながらカースト上位にいる夜船史吹とトゲトゲした言動で周囲を寄せ付けない蒼月水悠がとある日を境に話すようになり、水悠の言葉に隠された優しさを感じた史吹は惹かれていき.......な話。色々と問題ありながらも最終的に乗り越え『好き』を取り戻し、水悠が素直になれて思いを伝えれたのが良かったわ。
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わたー2021/01/1131★★★★★タイトルの語感の良さに惹かれて。呪いによって素直な好意を伝えることができなくなった少女と、自分の気持ちに蓋をしてトップカーストを維持し続けようとする少年とのラブコメ。ツンツンした彼女の言葉の奥にある優しさに触れて、どんどん彼女に惹かれていく主人公の姿が丁寧に描かれており、その過程が非常に良かった。魔法使い云々のふんわりしたファンタジー要素は正直、ない方が自分の好みではあったが、1冊できれいにまとまった良作だったと思う。
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