富士見Ｌ文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2020/11/1232二十年間の王位争いで国が荒れたリカー王国。やっと決まった王も急逝し、元修道女の一人娘マーガレットが後を継ぐヒストリカル・ファンタジー。孤立する王宮で味方は成り上がり騎士エドマンドだけ、正統な王の血を引く男ライオネルには見下される中で、国民のためにいい女王たるべく努力し続けるマーガレットが直面する反乱。なかなか厳しい状況でしたけど、それでも半ば意地で奮闘し続ける凛々しい彼女の姿は、見る人が見たら心動かされますよね。そんな彼女だからこそ迎えられた本来あるべきところに収まった結末にはぐっと来るものがありました。
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莉芳2021/05/1523ネタバレありマーガレットの悩みや苦しみにはすごく共感できる。ライオネルに率直に話したことが全てだよね。民の事を誰も考えなかったから自分がやるしかないという強さに惚れ惚れします。前半は常に迷って悩んでグズグズしてるけど吹っ切れてからが格好いいなあ。エドマンドとのコンビも好きだったけど、国のことを考えるとやっぱり夫はライオネルか。そのあたりをもっと詳しく書いてほしかった！マチルダの裏切りについてもマーガレットが唐突に知っていることになってる感があったのでそのあたりももっと細かく書いてほしかったなぁ。
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すがはら2020/11/2223不器用カップル。恋愛の方面はほとんど書かれてないけど。歴史ロマンです。終盤の凄みが出始めてからのマーガレットは格好良いです。女の敵は女って言うけど、嫉妬と認めずに引きずり落とそうとするのって本当に怖い。
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かなで2020/11/2720ネタバレあり一冊で終わらせてはもったいないレベル。もっとマーガレットの活躍と、ライオネルとのラブの過程を読みたかった…。 神の存在を信じきれない修道女マーガレットが、父の即位に伴い第一王位継承者となる。だが、マーガレットの家系は、娼婦から産まれた子から始まるのでその正当性は限りなく低かった。一方、自らの正当性、自信、経験、男であることからライオネルはマーガレットを認めずにいた。そこに、大国からの横やりが入り、国はさらに疲弊していく。マーガレットの一代記みたいなお話だからこそもっと膨らませて複数巻で書いてほしかった。
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nono2022/11/1416ネタバレあり図書館本。中世当たりの時代感で、小国のリカー王国を舞台に王位争いで揺れる国内事情と、弱冠18歳で王位を継いだマーガレットの就任までの争いの物語。20年もの間王位争いで荒れた王国の惨状を捨ててはおけないマーガレット、付き従うは一癖ある者ばかりの孤軍奮闘、そして仇敵とも言える存在ヘの怖れ。少女小説風味のヒストリカルな物語は、国に対する責任感を負う少女の矜持と支える者達の心意気が頼もしい。明るい未来に歩みだす彼等のこれからも読みたい気もします。楽しく読了。
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