平安後宮の薄紅姫 2 宮廷去りし皇后宮と伊勢物語

発売日 : 2020/10/15
平穏に読書したい薄紅に「後宮を去った皇后宮を連れ戻せ」と密命が下り!?
 <次なる難事は、後宮を出奔した皇后宮を連れ戻すこと――!?> 

 怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅の姫。中宮を狙う"鬼"の事件を落着させ、その昼の姿である末席の女房として念願の書司(ふみのつかさ)となった。
 一方、静かに読書にふけりたい夜の薄紅の元には、願いと反して親しくなった晴明の孫・奉親(ともちか)が訪ねて来ては面倒に巻き込んでいく。
 そんなある日、彼女は後宮の蔵書破損をきっかけに密命をくだされる。後宮を去ってしまった皇后宮を連れ戻せ――と。
 後宮の祈祷も担う奉親とともに、この難題に挑むことに。物語知識を駆使するものの、皇后宮は断固として戻ることを拒否し……。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784040738420

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みんなのレビュー

  • 真理そら
    2022/01/22
    嫄子と禎子の時代なので当然藤原能信も登場する。能信はイメージ通りのキャラだけれど晴明孫とやや雰囲気が似てるのが惜しい。
  • 坂城 弥生
    2023/03/21
    皇后宮が後宮を出た理由に涙。
  • 葵@晴読雨読
    2020/11/17
    読書タイムがどれだけ大事かわかる。面白かったー!
  • あさひ.a
    2021/01/05
    ネタバレあり
    2巻。中宮様直々に、後宮を出た皇后宮を呼び戻すよう仰せつかった薄紅。可憐な中宮と苛烈な皇后宮の板挟みになり、伊勢物語にまつわる謎とともに後宮と閑院を行ったり来たり…な話。1巻でやめなくてよかった。面白かった。登場人物の立ち位置がはっきりしたせいかもしれない。特に奉親が相変わらず腹の内の読めない人物でありながら、陰ながら薄紅に力を貸している様子は萌ゆる。一見軽薄げな中宮大夫も魅力的な人物だった。閑院の庭トリオにはもう惚れるしかない。妃たちの矜持や悲しみを汲み取り、大胆な一計を案じた薄紅の働きは見事だった。
  • お涼
    2022/07/09
    ネタバレあり
    シリーズ2作目。今回は『伊勢物語』がメイン。前回の事件解決で中宮に気に入られ、また密命をくだされた菅侍従。それは後宮を出ていった皇后宮を連れ戻してほしいというもの。中宮と皇后、まわりは何かと対立させたがるけど、本当のところは本人たちにしかわからない。お互いを思いやる気持ちが温かい。菅侍従、ちょいちょい顔を隠してない気がするけど、顔ばれしてないのが不思議。