龍に恋う 贄の乙女の幸福な身の上

発売日 : 2020/07/15
生贄の少女は、幸せな居場所に出会う。
■□■珠は寒空の帝都で不思議な髪色の男に救われる。これが運命の転換点だった――。■□■

 寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。
 口入れ屋の旦那である銀市の厚意で、珠は住み込みで働くことに。感謝する珠だが"人ならざる者"がみえて贄とされた過去により、上手く感情を表せない。一方の銀市も複雑な境遇のようで……だからこそ珠を思いやってくれる。
 恩に報いるため健気に勤める珠は、店でも信頼を得て平穏を知る。しかし、帝都で続く少女の失踪事件に否応なく巻き込まれ――。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるまでの浪漫綺譚。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784040737225

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みんなのレビュー

  • あっか
    2020/07/31
    新刊。富士見ノベル大賞審査員特別賞受賞作。大正時代辺りが舞台の、ヒロイン、謎を秘めたヒーロー、妖たちの、危うくもほっこりする怪異譚♪まあヒーローの正体はタイトルバレしてるとして。笑 ヒロイン珠も特殊な生育歴ながらがんばる姿が応援したくなります。みんなちょっとずつ色々なことを受け入れながら成長していく姿が良い。まだお互い無自覚で(周りは分かってるけど的な)恋う、まで行ってない感じなので続刊希望〜!銀市がデレるところを早く見たいです(≧∇≦)笑
  • ラナンキュラス
    2020/07/17
    ネタバレあり
    妖が見える女中の珠。妖が絡んでくる為に何度も職を失い困っていたところ、口入れ屋の銀市に拾われ彼の店で働くことになる。その店は妖の為の職業斡旋所で。不憫な身の上であっても前向きに働く珠がいい。故郷で神の贄として育てられていたことから自分を大切にしていなかったのだが、銀市や店の妖達に関わることで他人に甘えられるようになって良かったと思う。銀市の正体はタイトル通り。でも「恋う」までは行っていない、まだこそばゆい関係(銀市が無自覚に溺愛しているような気がするが笑)。妖絡みの事件がまた起こりそうだし続きあるかな。
  • ロクシェ
    2024/03/10
    ネタバレあり
    「クーデレ」「健気」「黒髪美少女」とかいう、私の好きを詰め合わせたものをお茶請けにそっと忍ばせてくれたような主人公・上古珠ちゃんの成長を温かく見守る物語。美麗な表紙と主人公の設定が好みで手に取ったシリーズなのだけど、王道和風ファンタジーとして期待を上回る作品でした。人間たちから冷遇され続けてきた分、妖怪たちが珠に愛情を注いでくれる描写に終始ほっこり。特に典型的なツンデレキャラの猫又・瑠璃子が印象的で、初めこそ強烈なツンだったのに、すっかり珠ちゃん大好きな面倒見の良いお姉さんに変わっていく過程が最高でした。
  • ミヤビ
    2020/12/06
    千と千尋の神隠しを連想させるストーリー。妖を見ることができる珠は前の職場をクビになってしまった。しかし、口入れ屋の旦那、銀市の厚意で住み込みで働くことに……。私好みのお話でした! 妖達が個性的で面白い。最初は感情を表に出さない珠をなかなか好きになれなかったのですが、その理由がわかった途端「そりゃそうなるわ」と納得。きっとこの本は泣けるお話ではないと思いますが、私は最後の方でポロポロ涙が止まりませんでした。珠が愛おしくてたまらない。続きが出たら絶対買う。
  • ダージリン
    2020/07/26
    ネタバレあり
    読友様たちのレビューに誘われ読みました! とても好みなお話でした♪ 特殊な生い立ちで、薄幸だったのに、素直で無垢さを持っているヒロイン珠がとても良い。妖怪に良くも悪くもなつかれる体質で、ついには妖怪たちと口入れ屋で共同生活を送ることに。ここでの関わりで、前向きになろうとする姿も良かった。そして何より、口入れ屋の主人銀市さんはとても素敵なので、続きをお待ちしてます!