紅い糸のその先で、

発売日 : 2020/04/24
赤い糸の先に君がいなければ、きっと私は世界を恨んでしまうと思う。
この運命を結んで欲しい。この苦しみを解いて欲しい。
縁もゆかりも関係ない、君と一緒にこの先の人生を紡げるのなら、
いつかそれが運命だったと言える日まで共にいよう――。



子供の頃から「運命の糸」が見えていた主人公・つむぎは両親の不仲は糸が繋がっていないせいだと思っていた。
生きている全ての人間には小指に運命の赤い糸が結ばれていて、誰かと必ず結ばれているというのが彼女の見ている世界だった。
なので、自分が付き合うのであれば必ず赤い糸が繋がっている相手がいいと思っていた。

高校生になったつむぎは入学式でとある男子生徒とぶつかる。
気怠そうな雰囲気で目の下に隈を作っていた彼は驚いた表情を浮かべるも緩く口角を上げて去っていった。
偶然、その男子生徒と委員会が一緒になった。名前は解人。

委員会の仕事を通して解人と仲良くなっていくつむぎだったが、ある日衝撃の告白を受ける――。



『僕と彼女の365日』の著者が紡ぐ、運命の物語。

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みんなのレビュー

  • 坂城 弥生
    2021/09/16
    小指の紅い糸と、結ばれている人がわかる女の子のお話。
  • よっち
    2020/05/12
    子供の頃から「運命の紅い糸」が見えてしまうゆえに辛い思いをしてきた高校生つむぎ。入学式でぶつかった架間先輩と風紀委員会で印象的な再会を果たす青春小説。先輩の小指に紅い糸が無いことに気づくつむぎ。最初はケンカばかりしていたのが共に過ごすうちに少しずつ変わり、お互いの友人の恋を応援する作戦を立てるようになる二人。そこからの苦い過去を繰り返すかのような急展開は、彼女にとってなかなか厳しい状況でしたけど、紅い糸を巡るひとつのエピソード、先輩からの告白も絡めて意外なところから覆ってゆく結末はなかなか良かったですね。
  • 稲荷
    2020/07/06
    青春らしくて凄くよかった。少しの事でも嬉しかったり凹んだりと、感情が揺れてしまう年頃の心がよく描かれていたと思う。また、主人公の人間らしい思考にも共感できる。
  • ツン
    2020/12/06
    つむぎは取り繕っているよりも、素顔の方がいいと思う。二人の関係がとてもいい。解人の秘密はちょっとなんとも言えない感じでしたが、とてもよいお話でした。
  • ことり
    2020/10/31
    赤い糸が見える事から、他人と距離をとっていた主人公。しかし、入学式に出会った先輩と委員会で再会、愛想笑いを見破られ、素顔を出していくことになる。そんな出会いを果たした二人がお互いに軽口を言い合いながら、一緒にいる事を楽しんでいるのが可愛かったです。学校の帰り道、渡り廊下、侵入禁止の屋上。ページが進む度に縮まっていく二人の距離に対して、あらすじにある『先輩の秘密』とはなんなんだろうと気になっていって。ラストはそういう事だったのかと。青春を堪能しました。