この世の果てで、おもてなし 賽の河原宿・鬼女将日記
発売日 :
2020/04/15
人生の最期はぜひ当旅館で。鬼より怖い鬼女将が心よりおもてなしいたします
卒業と同時に無職住所不定の窮地に立たされた凜。偶然知り合った時雨の旅館で仲居の職を得るが……この旅館、あの世とこの世の境目に建つ死者のための宿で!? 現世の生き地獄より地獄のお膝元で死ぬ気で働きます!
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 726円(本体660円+税)
- ISBN: 9784040736068
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっしー2023/02/1620設定としてはよくある感じでしたが、主人がここまでやる気がない…というのは珍しいですね。やる気の無い理由も一応あったとは言えど…自分を見知らぬ場所へ連れてきたにも関わらず、前々からいる従業員との確執にも一切手を貸さず…。普通だったら、懇願して元の世界へ返してもらいたくなるのに、そこを頑張って全てを良い方向へと変えていった水城の手腕というかやる気に感服です。
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ひまわり2021/01/107柚葉の正体はすぐに分かりました。「過去は変えられない。変えられるのは未来だ」未来に向かって…。
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さいか2020/05/233ネタバレありいろんなところに伏線が満載で、それがすべて綺麗に繋がっていくのがとても面白かった。キャラクター達がみんな生き生きしていて魅力的な中、ヒーローであるはずの時雨がいちばん地味で存在感が薄い…と思っていたけど、ちゃんと前向きになっていったので良かったなと思う。鬼人から鬼女将と呼ばれる凛の逞しさに笑ってしまった。死者のための宿だから出会う人間がみんな故人というのがどうしても物悲しいけど、来世でまた、という希望も感じさせてくれる温かいお話だった。
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HASE, Moto2020/05/023三途の川のほとりにある宿場町は、死者達がひととき過ごし、未練を晴らすための場所。ひょんなことから「たまゆら荘」の主人・時雨と出会った凛は、宿の女将となり、経営再建を目指すことになる。 宿の従業員は曲者揃いの訳あり鬼人達。人間を見下す鬼人や鬼とも対等に渡り合い、彼らをして「この人間、鬼だ😭」と言わしめる凛の活躍が痛快。 鬼人達や死者達との関わりの中で、皆が誰かのためになりたいと願い、動いていく。人情味が温かく、楽しい場面も多いからこそ、死者との別れが切なかった。
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ひまわり2023/11/042再読。
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