仙文閣の稀書目録

発売日 : 2020/04/24
命より大切な本を守りたい少女とツンデレ司書青年の新感覚中華ファンタジー
巨大書庫・仙文閣(せんぶんかく)。そこに干渉した王朝は程なく滅びるという伝説の場所。
帝国・春(しゅん)の少女、文杏(ぶんきょう)は、一冊の本をそこに届けるべく必死だった。
危険思想の持主として粛清された恩師が遺した、唯一の書物。
けれど仙文閣の典書(司書)だという黒髪碧眼の青年・徐麗考(じょれいこう)に、
蔵書になったとしても、本が永遠に残るわけではないと言われ、
心配のあまり仙文閣に住み込むことに……。

少女小説の手練、三川みりが贈る、
命がけで本を護る少女と天才司書青年の新感覚中華ファンタジー!

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みんなのレビュー

  • よっち
    2020/04/24
    そこに干渉した王朝は程なく滅びるという伝説の巨大書庫・仙文閣。帝国春の少女・文杏が、危険思想の持主として粛清された恩師が遺した唯一の書物を届けるべく訪れ、仙文閣の典書・徐麗考と出会う中華ファンタジー。麗考に救われたものの、無事蔵書される心配で住み込むことになった文杏が知る壮大な仙文閣の威容。文杏を持ち込んだ書物を巡って、権力に屈しない図書館めいた仙文閣で必要とされる資質が問われる展開でしたけど、知識云々よりももっと大切なことがあるんですよね。文杏がこれからどう成長してゆくのかまた読んでみたいと思いました。
  • もも
    2020/05/16
    ネタバレあり
    中華ファンタジー。面白かったです! 危険思想の持ち主として粛清された恩師が遺した一冊の書物を胸に、文杏が目指した場所は仙文閣。時の王朝ですら干渉出来ないとされる伝説の書庫。恩師が遺した書物を何とか守ろうとする文杏が健気でした。ここは恩師の書物を預けるのに値するか、疑心暗鬼にかられながらも。仙文閣とは何か、本を守るとは何かを知っていく。目的を達成した後の未来をみることができなかった文杏が、新たな道を見つけられて良かったです。典書の麗孝とは良いコンビになるんじゃないかな。この物語の先もぜひ読んでみたいです!
  • ゆなほし
    2020/05/24
    帝国・春の少女文杏は恩師が遺した唯一の書物を届ける為、巨大書庫仙文閣に向かうが…。書物×司書×中華の新感覚ファンタジーである。書仙が作った仙文閣という舞台設定も面白く、まっすぐで努力家の文杏には好感が持てる。「仙文閣の蔵書になったとしても、本が永遠に残るわけではない」という典書(司書)麗考の言葉の意味が明かされた時、麗考の成し遂げようとしている事の重要さにハッとさせられた。全体を通して著者特有の柔らかい文体が、ともすればシリアスになる物語の縁を丸くしており、それがとても読みやすかった。読後感も良い。
  • ぐっち
    2021/04/10
    恩師が遺した著書を守ってもらおうと、仙文閣に逃げ込んだ主人公・文杏。不思議な感じのする巨大図書館、三川みりさんらしい超美形の麗考、期待してなかったけどなかなか良かったです。続編があるとよいな。
  • 虚と紅羽
    2020/10/16
    ネタバレあり
    本読みとしては気になる場所。でも行くには大変だし、読むのにも面倒な手続きが必要だし。本当に"本を残して守る場所"でしかない。仙人が作ったらしいし、そのくらい秘されて神秘性がある方が世界観にも合ってるか?最後の最後でめちゃくちゃ興奮する場所が。アーカーシャ、アカシックレコードを思い起こす。 文杏の老師に対する想いが。どこまでも深くて焚書シーンは泣く。夫婦になる未来とかもあったのかなぁ。なのに憎悪が薄いというか?なんかね。 どうしても圕の大魔術師が過ぎっちゃう。あの世界の方が『書』に対してもっと貪欲だけどね。