やがて君になる佐伯沙弥香について 3

発売日 : 2020/03/10
『やがて君になる』外伝ノベライズ、完結。大学生となった沙弥香の恋は――
『だってわたし、今、あなたのことが好きだもの』
 それは何年ぶりの『出会い』だっただろうか。大学二年生となった沙弥香を慕う、一つ年下の後輩・枝元陽。
 今まで沙弥香が好きになってきた人の誰からも遠いその雰囲気。眩しいくらい積極的に好意を伝えてくる陽に初めは警戒しながらも、やがて彼女からの気持ちに応えるように、沙弥香は恋の形を模索する。
――誰かに恋をする度、星に手を伸ばすようだった。とても綺麗で、ただ届かない。それでも。その星に触れてみたいと、今度こそ。
 沙弥香の恋の物語、完結編。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784049131291

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みんなのレビュー

  • 黒瀬
    2020/03/11
    スピンオフも堂々完結。本編では色々報われなかった沙弥香先輩ですが、枝元陽と共に新たな世界へ踏み出していきました。 過去の香りを錯覚させる塩素。日焼けした女の子への強い既視感。幻視した噴水のある中庭。陽との何気ない一コマで沙弥香はスイミングスクールのあの子や柚希先輩とのやり取りを結構な頻度で思い出し、清算したかった過去なのだろうが良くも悪くも忘れられなかったのだと再認識。 極め付けはプールでの行動。沙弥香をそちら側の世界に引き入れた第一歩かもしれなかった行いを今度は彼女自身がしていることに大きな意義がある。
  • 芳樹
    2020/03/10
    本編では決して見ることが出来なかった沙弥香の心からの笑顔がとても素敵で、想いが実らなかった過去を経てやっと手に入れた『幸せ』がいかなるものか。まさに、佐伯沙弥香に<ハル>が来た、ですね。”入間節”で紡がれる沙弥香の心情描写が本当に秀逸で、少しずつハルに惹かれていく沙弥香の気持ちが心にしみ込んできました。ハル、沙弥香を幸せにしてくれて、ありがとう。読み終わって涙が出た。とても良い作品でした。
  • よっち
    2020/04/24
    大学二年生となった沙弥香を慕う、一つ年下の後輩・枝元ハル。初めは警戒しながらも、やがて彼女からの気持ちに応えるように、沙弥香は恋の形を模索してゆく第三弾。最初ハルは沙弥香の好みとはちょっと違うのかなと感じましたけど、それ以上に中学時代の苦い思い出や、これまでうまく行ったことがないことも引っ掛かる要因になっていて、でも侑と話す機会が増えたことで、自分に刺激を与えてくれる存在に向き合うこと、変わることを恐れない気持ちになれたのかな。真摯な沙弥香はハルにとても誠実で、上手くいくといいなと応援したくなりました。
  • 桜庭かなめ
    2020/03/16
    ネタバレあり
    大学生&完結編。大学で出会った1つ後輩の枝元陽との恋模様を描く。陽は沙弥香に興味を持ち積極的に関わろうとする。陽の家に行ったり、20歳の誕生日にお酒を呑んだり、プールに入ったり。何度も失恋を経験したので、陽が眩しく、陽との日々で沙弥香の心が温められていったのだと思う。侑や燈子も出てくるのが嬉しい。そのことで、本編ラストの補完にもなっている。侑が陽と結構仲良くなっていたのは意外だった。沙弥香の未来は表紙に描かれている通り。原作を読んでいるからか、沙弥香が幸せになって本当に良かったなと思った。
  • ls
    2020/03/11
    ネタバレあり
    先行表紙絵の沙弥香の笑顔(本当によい)にハッピーエンドは確約されていましたが、小説ではそこに踏み出すまでの彼女の心の動きが丁寧に描かれています。気付いたのは、燈子をめぐる出来事よりも、むしろ中学時代の恋人との関係が沙弥香にとってトラウマだった(それが燈子への関わり方にも影響していた)のだなと。そして、陽ちゃんとの出会いでそれを越えていくところまでは順当ですが、燈子との訣別が予感されていたのは意外でした。それこそが沙弥香が前に進むことと理解はしていますが、「やが君」も終わったのだなぁという寂しさも感じます。