恋に至る病

発売日 : 2020/03/25
僕の恋人は、自ら手を下さず150人以上を自殺へ導いた殺人犯でした――。
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
 その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
 善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
 変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは?
 斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!

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みんなのレビュー

  • mae.dat
    2025/04/16
    S.キルケゴール著『死に至る病』をその出発点とする(と思われる)『◯◯に至る病』シリーズ。“恋”ならねと思ったのは甘かっただ(´ཀ`,,)。宮嶺くん目線で読んじゃいますよね。そういう風に書かれているし。男は単純ですからそんなに凝った事しなくても手玉に取れるってばよ。色々な物に板挟みになりながら。葛藤は絶えないよ。ゾワゾワとしながらも、最後はどんな驚きで締められるのか。それでどこどこ進んで行くよ。そしたらエピローグの入見刑事の推理ですよね。って事は……どんな前から構想して掌の上で転がしていたの。
  • さーくる・けー
    2021/05/10
    ネタバレあり
    これは衝撃作です!暴走する狂気と純愛が表裏一体となす物語が、最後の段落で一変します。荒唐無稽と思われる部分があるかもしれませんが、これまでで一番インパクトがあるサイコパスに出会いました。これまで斜線堂さんは新しい順から2冊読んでいますが、今後も遡って読んでいきます。
  • 麦ちゃんの下僕
    2020/12/02
    ネタバレあり
    [○○にいたる病③]心が震えた…何て哀しい恋なんだ…(号泣)(以下、未読の方は🙅)確かにあのイジメも景の指示だったのだろう。しかし、最初に消しゴムを盗み、それを高校生になった今もずっと持ち歩いていたのは、それが景にとっては間違いなく“両想いのおまじない”だったから。小5時の「僕が戦うよ」という言葉で景は恋に落ちた(宮嶺くん→宮嶺に変化)。一方望は、自身の気持ちにも景の気持ちにも半信半疑だったが、あの消しゴムを見つけたことで、初めて景の想いを実感し自身の恋心を確信することができ“ヒーロー”になれた…嗚呼!
  • nobby
    2021/05/31
    「宮嶺は私のヒーローになってくれる?」純情可憐な美少女が内気な少年に投じた至福、子供じみた一言があらためて切なさ誘う…その一方で、イジメをきっかけに性善説を崩された正義が歪んでの暴走…そこに表れる純愛と狂気の二面性に、たった一人で化け物を守ろうとする姿は何とも意地らしい…予定調和で迎える破綻した事態を揺らがすエピローグに気が滅入りながらラスト4行で問われる衝撃…例え一つの拠り所が覆されたとしても、その始まりは清純と信じたい…そうでないと哀し過ぎる…だって僕は正義の味方じゃない…「僕は、景のヒーローだから」
  • 2021/03/08
    帯に「ラスト4行の衝撃」と書いてあるけれど、それよりも私は「自ら手を下さず150人以上を自殺へ導いた殺人犯」という事の方が惹きつけられました。誰からも好かれる寄河景(よすがけい)がどうしてモンスターになってしまったのか。ラスト4行には考えさせられる。そして小学生の頃に交わした「僕はどんなことが起こっても景を守る。味方でいる」という言葉が念頭に残る。途中で一度だけ寄河景の行動を辞めさせられる機会はあったように思う。でも「味方でいる」という約束がその機会を逸してしまったのか。ラスト4行の意味を考えたい。