紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

発売日 : 2020/02/21
紙っていいなあ。持ってるだけで幸せになるね。
編集者の母と二人暮らしの百花はある日、叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、老舗企業「紙屋ふじさき」の親族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。始めはそっけなかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。可愛くて優しい「紙雑貨」に、心もいやされる物語。

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みんなのレビュー

  • しんごろ
    2020/03/26
    和紙をテーマに、和紙に対する愛情、温かさ、優しさがすごく感じる話。一成の和紙に関する知識量がすごい。一成は百花と出会ったことで、和紙だけでなく人と向き合って何かをつかんでほしいな。物語はというと、百花が小物を作る所は、映像が浮かび“できるかな”のノッポさんのよう。日本橋ツアーのシーンは“出没!アド街ック天国”のようで、昭和の香りが漂う。もしかして、ほしおさなえさんは、和紙、活版印刷、金継ぎ、銀塩写真、古い空き家など昭和の古き良き物を現代に甦らせて、今の人に利用してほしいと考えているのかもしれませんね。
  • 寂しがり屋の狼さん
    2023/08/19
    わぁ💕読んで良かった〜(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)私の生まれた村では工芸和紙が有名で、小学校でも冬になると授業で紙漉きをします。中学生の時はクラブの3人で畳2畳ほどの大きさの卒業作品を制作し記念館にも展示されました。楮(こうぞ)に三椏(みつまた)といった植物【原材料】に煮熟(しゃじゅく)打解(だかい)といった工程など…懐かしい。『文字は言葉を形にしたもの、目には見えない重さがあり、文字をのせる紙にはそれだけの力が宿っている』文中より。…頑固で偏屈で引きこもりの一成と内気な百花の和紙に魅せられた二人の物語。
  • カメ吉
    2021/02/23
    ネタバレあり
    『活版印刷三日月堂』の作家さんの作品というだけで温かな気持ちになりますが読後感も同じでした。女子大生の百花はふとしたキッカケで和紙と出会いその美しさや温かさに触れます。『ふじさき記念館』と館長の藤崎(頑固、偏屈、ひきこもり、イケメン…けど和紙の知識は凄い!)との出会いでオクテ気味だった百花も少しずつ変わっていく。もっと和紙を知りたい、和紙で何か出来ないか?そして館長の藤崎をも変えていく展開は凄い良かった。2人の成長が心地良い。そして百花の亡き父親が作家で藤崎がファンであった事で2人はより繋がりました。◎!
  • シナモン
    2021/05/01
    今回は紙がテーマ。忘れ去られていきそうな日本の伝統の世界がいつもながら丁寧に描かれていて興味深かった。いろんな和紙を集めて綴じたノート、素敵だな。あまりにも素っ気ない変わり者の館長と百花のやり取りにヒヤヒヤする場面もあったけど、記念館のこれからとともに、これからどんな風に変化していくか楽しみ。他のシリーズとの繋がりもあるのかな。続けて読んでいきたいと思います。
  • mariya926
    2021/11/18
    紙屋ふじさき記念館でアルバイトを始める主人公の百花。館長である一成は紙については詳しいけど、愛想がないので少し怖い存在。この二人+大学の友人で、廃館になりそうなふじさき記念館を盛り立てていくストーリーです。イベントやInstagramでどう盛り上げていくかも詳しく載せてあって、そうやって拡散していくんだと分かりました。それぞれが自分の得意分野で頑張っていて、ちょっと頼りなく百花も古紙を活用するアイディアが良くて、読んでいて面白かったです。シリーズになっているので続きも読みます。