今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります
発売日 :
2020/01/24
こんなに素直な女の子に慕われて、まさか1ミリも嬉しくないんですかっ!?
双原灯火。幼馴染の妹で、同じ高校に入学してきた後輩でもある。自称・あざとい小悪魔系。自称・温もり大好きスキンシップガチ勢。そして「自称・先輩を慕う美少女」だそうだ。そんな小悪魔系(?)美少女後輩は、今日も早朝からわざわざ僕を迎えに来ている。ポイント稼ぎに余念がないな。
「せんぱい! 手! 手繋ぎましょう! 温もりくださーい!」
けれども僕は、僕だけは知っている。灯火が本当は照れ屋な子犬系で、手が触れるだけで赤面し、僕をからかいながらも内心テンパっていることを。小悪魔キャラは演技でしかなく、僕に近づく口実でしかないことも。そして――今はまだ、僕を好きではないことも。
「せんぱい! 手! 手繋ぎましょう! 温もりくださーい!」
けれども僕は、僕だけは知っている。灯火が本当は照れ屋な子犬系で、手が触れるだけで赤面し、僕をからかいながらも内心テンパっていることを。小悪魔キャラは演技でしかなく、僕に近づく口実でしかないことも。そして――今はまだ、僕を好きではないことも。
- レーベル: MF文庫J
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784040643236
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みんなのレビュー
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まっさん2020/02/2741★★★☆ 迂闊に感想を載せるとうっかりネタバレを踏みそうになる今作ですが、とりあえずイラストの可愛らしさから甘々なラブコメ物を読みたい人は一度試し読みを確認した方がいいです。決してヒロインが可愛くない訳ではないのですが、今作のジャンルは恐らくSFラブコメ物と呼べるような物なので、そういった要素が苦手な人は少なからずいるのかなと思います。個人的にある程度事前情報を得ていたので心の準備が出来ていたのですが、やはり中盤以降の展開はかなりメンタルにきました。かといってラブコメ要素も十分に描いてくれているので読→
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よっち2020/01/2340丘の上の七河公園で再会した幼馴染の妹・双原灯火。「流宮の氷点下男」と呼ばれる冬月伊織と、「自称・先輩を慕う美少女」の灯火の大切な人を取り戻そうと願う不器用な二人の物語。住む町に伝わる星の涙の都市伝説と、翌日からあざとく伊織に付きまとうようになった灯火の真意。幼馴染の妹とのあざといラブコメ展開はものの見事に裏切られて、伊織の苦い過去を絡めながら明らかになる不穏な状況があって、大切なものを諦められない灯火に真正面からぶつかってみせた伊織の想いと、二人で乗り越えた先に迎えた結末にはぐっと来るものがありました。
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アウル2020/01/2434ネタバレありこれはストレートなラブコメモノかと思っていたらとんでもない変化球投げ込んできたなw読み始めと読み終わりで全然帯の意味とか変わってくるじゃね~か。夜の公園で幼馴染の妹・灯火に出会った伊織は翌日の朝から付き纏われる。小悪魔系になりきれていない灯火とのあざといラブコメと思っていたら中盤ぐらいから不穏な空気になりだすし若干胃がキリキリッとなりながら読み進め、最後には灯火の想いさえも自身の本心からの言葉で上書きさせたシーンは良かったな。
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もも2020/02/0533ネタバレあり友人からのおすすめで読みました。軽い感じのラブコメなのかな、なんて思ってたら良い意味で想像と違くてびっくり。先が気になってつい一気読みしてしまいました。うん、おもしろかった!これだけでも十分楽しめるけど、できることなら続編が読みたい…!5章の最後、氷点下男と周りから呼ばれる主人公伊織が、灯火の言葉で一瞬だけこれまでと違う表情を見せるシーンがたまらなく好き。
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ツバサ2020/01/2629序盤の甘々なラブコメが仮初だったと知るとそれまでの流れを一転したように苦い、苦しいラブコメに変わる。むしろ、残酷な方が落ち着くという作者の作風が輝き出します。続くか分からないですけど、単巻でもまとまってて良かったです。
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