ぼくの妹は息をしている(仮)

発売日 : 2019/11/09
理想の妹は、自分の小説の中にいる!? 小説に取り込まれたぼくは――。
「人を殺す小説を書きてえなあ。」
 どうせ小説を書くのならそんな小説がいいと、ぼくは常々思っていた。そしてかばんの中には、そんなぼくの「処女作」がある。そう、自分の「脳」を用いた自動執筆装置によって、ぼくはついに小説の作者になったのだ。
 さて、どんな物語が出来るのだろうか。最初に登場したのは真っ白な髪をした美少女、妹のユキ。風呂まで一緒に入りたがる兄離れできない甘えん坊。ん? なんか萌え萌えしたラノベ的波動を感じるが、ぼくの小説に限って──。うぅ──。

 意識を取り戻したぼくを、金髪美少女のかりんが迎える。
「あなたの小説について、先生がお待ちです──」
 さっきのは夢? ぼ、ぼくの小説は──?
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784049129076

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みんなのレビュー

  • まるぼろ
    2019/11/13
    自動物語生成システム「MAYU」に自作の小説を書いてもらった見本ケイは、幼馴染のアキに読んで貰おうとするが、そこである事から…と言うお話です。この物語自体、ケイの生まれ変わりの為の物語だったと読了して認識した訳ですが…、これはこういうお話なんだと思いながらもう一回くらい読み返さないとしっかりした所は掴めないかもですね。ただ、これは現実のお話なのか、それとも夢のお話なのか、はたまた…などと思いながら読んでいる分には楽しかったです。次回作にも期待しています。
  • 中性色
    2019/11/20
    進化の繭。あらすじとは別のSF的作品。これをどうやってとるかにもよるだろうけど、個人的にはいわゆるパッケージ詐欺的なものとしか。正直同レーベルを例えて出すなら、初期のころの旭蓑雄作品に近いというか。にしても、そんな出会い系の宣伝コピペ、今時迷惑メールですら見かけないぞ
  • かっぱ
    2019/11/18
    自動物語生成システム『MAYU』の力で自分の想像をライトノベルにするところから始まる物語。作品のタイトルや雰囲気から完全にラブコメだと思っていたので読み始めてびっくり。蓋を開けてみればSFをベースにしたメタフィクション的な立ち位置の物語になっていて、またそれが軽快な語り口から二転三転と情報が出てくるので作品としての内容を正しく把握するのに時間がかかる。そこも含めて本作の狙いではあるのだろうけど、読み終わった今もこれを自分の中にどう落としこむのがいいのか悩んでる。読み返して咀嚼し直そうかな
  • のれん
    2019/11/10
    (仮)を未定という意味ではなく、そのままタイトル出しているの初めて見た。しかも作品の根幹に関わっている一番重要なタイトルというヤバさ。凄い。  この作品は一言で言うのは難しいが小説の内と外を考えるものだ。といってもメタフィクションではない。記憶を失い一つの脳内小説という世界に入る主人公。どの自分が生み出したか分からない願望がフィクションであるヒロインを作り出す。 虚構か? 実在か? 小説から抜け出すには? 量子論や文学者の小ネタがちょくちょく面白く挿入されながらも、無駄でない情報の嵐。読み返しは必須だ。
  • 真白優樹
    2019/11/11
    人の脳を用いた全自動執筆装置が完成した世界で、何故かラノベを生み出した少年が物語の世界に囚われ始まる物語。―――名もなき未来、白紙の明日は心の中の世界の彼方。 メタと高度な思考とどこか儚く脆い空気が絡み合う不思議溢れる物語であり、その根底に秘められた真実が明らかとなった時、全てをひっくり返してくる物語である。虚構と現実の区別がつかなくなっていく中、只一つの確かなものを探して。そんな読書体験がしたい読者様にはお勧めしたい。冬を越えて春へ、彼方の先の明日へ。白紙の未来に待つものは。 うん、面白かった。