かくしごと承ります。 筆耕士・相原文緒と六つの秘密
発売日 :
2019/09/25
文字には“想い”と“謎”が込められている
筆耕士、相原文緒。彼女の仕事は、卒業証書や招待状の宛名などを、毛筆で書くこと。
内気で真面目な文緒は、憧れの先生・都築尚之から請け負った数々の仕事を丁寧にこなしていく中で、文字にまつわる不思議な謎に、しばしば遭遇するのだった……。
文字。そこには、使う人の“想い”はもちろん、長い歴史に培われた知られざる“秘密”も潜んでいる――。
文豪たちに愛された静岡県三島を舞台に繰り広げられる、インテリジェンスあふれたミステリーを、ご堪能あれ。
内気で真面目な文緒は、憧れの先生・都築尚之から請け負った数々の仕事を丁寧にこなしていく中で、文字にまつわる不思議な謎に、しばしば遭遇するのだった……。
文字。そこには、使う人の“想い”はもちろん、長い歴史に培われた知られざる“秘密”も潜んでいる――。
文豪たちに愛された静岡県三島を舞台に繰り広げられる、インテリジェンスあふれたミステリーを、ご堪能あれ。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784049125771
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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佐島楓2019/10/1280筆耕士という文字を扱う仕事であり、なおかつ文字に込められた人の思いを読み取る能力がある女性・文緒が主人公。題材が繊細なだけでなく、内容もセンシティブで、ハラハラドキドキさせられる。文字の秘密を読み解きながらも、実は一番の秘密を抱えているのは文緒自身。その秘密がひどくヒリヒリズキズキするものである。最終章を読むためだけに、購入しても良いのではないだろうか。そんなことを思ってしまった。
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bookkeeper2023/01/2771★★★★☆ 初読。手書き文字の残留思念?を読み取る能力のある筆耕士文緒が主人公。依頼案件に秘められた想いを解きほぐしていく。ミステリと言う程謎解き要素が強くなく、異能力バリバリでもなく、穏やかなお仕事小説といった趣き。"筆耕士"というお仕事も、静岡県三島市の佇まいも静かで派手さは無いけど、とても良い雰囲気です。後半で、仲良しの友達が離婚を繰り返す中年男性と結婚する話し、仕事の上司都築の過去の事件に関する話しになるとぐぐっと引き込まれる。文緒自身が抱えた想いが…ここで終わってしまうのか…?続編を乞う!
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真理そら2023/12/1769「書く仕事」と「隠し事」。2つの秘密の内ひとつはまだ秘密のままなのでは。先生が「上邪」を贈りたかったのは文緒だと思うけど文緒には通じていないし…シリーズ一作目っぽい。筆耕や書道という珍しいジャンルのお仕事小説なので続きが読みたい。
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花ママ2021/07/3166筆耕士とは、卒業証書や結婚式の招待状の宛名などを毛筆で書く仕事。主人公の若い筆耕士、相原文緒を取り巻くさまざまな出来事を描いた6編の連作集。文字の作りや書き方などを折り込みながら物語は進行する。文緒の家族(母、祖母)も明るく暖かい雰囲気で、文緒を和ませる存在。文緒が大好きな先生とのこれからも気になる。富士山の湧水が豊富な三島市を舞台に、ピュアな文緒に癒されて、久しぶりにさわやかな気持ちになって読了。是非続編を。きっと出るに違いない❗
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kou2019/12/1663ネタバレありこの本を読んで、筆耕士という職業がある事を初めて知った。人生の節目に関わることが多そうだし素敵な仕事だと思う。物語も文字への愛が伝わってきて面白かった。ただ凄く中途半端な終わり方だったので、是非続編を期待したい!!
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