妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル

発売日 : 2019/09/10
妖の姫君と体術無双の少年が織り成す、大正伝奇ロマン!
大正十三年、春。少年、椚雪緒は、上京した先の夜鳴川邸にて美しき白蛇に出会う。
彼女は父である八頭八尾の大蛇、「十六夜」の決めた縁談から逃れるため、妖相手に商売をする「化猫堂」へ助力を求めに来たと云う。
化猫堂の店主、夜鳴川夜霧と猫のミタマ様に連れられて、雪緒は妖達の住まう「常夜之町」へ乗り込むが、そこは人の世の常識が通じぬ異境だった――!
関東大震災後の横浜を舞台に、人と妖の縁を紡ぐ大正伝奇ロマン。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 737円(本体670円+税)
  • ISBN: 9784049127911

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みんなのレビュー

  • 真白優樹
    2019/09/10
    大正十三年、大震災後の横浜で田舎から出てきた少年と妖の姫が出会い始まる物語。―――あやしあやかし怪奇譚、今宵駆けるは月下の幽世の桃源郷。 全てが一度壊れた世界でそれでも変わらぬ幽世の街を舞台に、ふとした切っ掛けから飛び込んだ少年が巻き込まれながらも活躍する物語。どこか古めかしくも懐かしく温かい浪漫のある物語であり、雪緒少年を始めとした魅力ある人間や妖怪達が物語を織りなす、一言では言えぬ面白さがある、声を大にして面白いと言いたい物語である。姫に見初められた少年を待つ次の夜とは。 勿論次巻も楽しみである。
  • みやしん
    2019/09/21
    ジャンル分けするなら少し前に流行りかけた、無自覚最強系の大正伝奇浪漫。ちょっと違うのは「僕なんて強いわけないよ」と自己肯定感を病的に持てないなど、意固地なまでの鈍感さをひけらかすのでは無く、自身の能力と裏付けをそれなりに把握しており、増長せず分をわきまえた行動に務める。他の登場人物も時代的に皆気っ風の良い侠気に溢れていて清々しい。軟弱でないラノベ。
  • のれん
    2019/09/11
    王道かつ新鮮なファンタジーコメディ感。 考証を重ねた文章と背景に加えて、妖怪、人間共に歌舞伎のような人間味溢れたキャラクター性が光っていた。 十六夜一家良いですねぇ。きっと男は全員女に尻敷かれてるでしょ、絶対。 妖怪が交わる日常的な非日常感が上手く作られているが、それらをぶちこわす唯一の存在が主人公。コイツだけニンジャスレイヤーみたいな浮きっぷりを感じるのだが、不快感がないおかげで新鮮なギャグ感として感じられる。 オチも小気味よく、生き生きとキャラが動く。実に楽しい演劇みたいで続きも読みたくなる。
  • ざっきー
    2019/09/28
    ネタバレあり
    メディアワークス文庫の方が似合っているようなと思いつつ。ちょっと年代を変えて大正ロマン漂う時代に生きる(?)妖たちと主人公の物語。完成度が高いので非常に手堅い。地に足をしっかりと着いた感覚で物語が進みます。雪緒の反応があっさりとしているので、人外のものに出遭う驚きはありませんが、恐れおののかれて物語が進まないのも困りものですので、とくに気にならずに読み進められました。あとは次が続いてくれるかどうか。流行とは無縁の独自の路線を突き進む作家さんだと思っているのでそこが心配です。
  • alleine05
    2019/09/17
    面白かった。なんといっても登場人物が魅力的なのがいいね。主人公の雪緒はもとより、美少女萌えなら、姫様、火玻璃、笹鐘、男性人物なら、夜鳴川、剛地、蜂月、猫萌えならミタマ様(笑)とそろっていて、いろいろな層の読者に突き刺さりそうな作品だと思う。ストーリー展開の方も最初はただの家出娘騒動かと思ったら、思ったよりも大ごとで何やら不穏な様子も見えてきて、最後にはこういうことだったのかとすっきりしてとても爽快な読み心地だった。巻数表記はついていないけど、ぜひ続きもあってほしいなあ。