白狼さまの恋ぐすり
発売日 :
2019/08/01
余命わずかな山神様×心優しい薬師の、胸を打つ和風ファンタジー!
人も獣も等しく救う“おくすりさま”と慕われる薬師の弥一は、山の利権を狙う人間と山を守りたい山神との諍いに巻き込まれ、怪我を負う。そんな弥一を助けたのが、子供の頃に一度だけ出会った白狼の山神・月白だった。神域の月白の屋敷に連れられた弥一だが、そこで図らずも月白が不治の病に冒されていることを知る。“命に代えてもお前を治したい”――可能性を信じ、献身的に治療にあたる弥一が愛おしくて堪らなくなった月白は「これからは本気で口説く」と弥一に宣言して…。
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 726円(本体660円+税)
- ISBN: 9784041083376
角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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アッちゃん2019/08/1024ネタバレあり作家さん+モフ買い。山神の白狼・月白×お薬さんの弥一。甘くて切なくて病も乗り越えて、頑張れ月白!って思う、可愛いくて健気なモフモフ。里の人間からの信心がなくなり(←これは悪いヤツがいる)信心なしでは生きていけない月白が、想い続けていた弥一を口説き落とすという事は、弥一が月白を山神様だと信心しなくなるという事で、それでは月白の命が縮まってしまうのに、弥一の気持ちが愛になる事が嬉しいという。病を治すため"心臓だって煎じる"という、男前な弥一も良かった。介護BLか?と思いながらも楽しく読了。
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せ〜ちゃん2020/02/2023ネタバレあり★★★★ 作者買い♪ 非力な白狼の山神:月白と天才薬師:弥一。 2人の再会ものというだけでなく、白狼である月白の身体の問題、領主兄弟のお家問題、山神と人との確執など背景は複雑に絡み、とても読み応えがありました♡ 生きることを諦めている月白の心を弥一の必死な想いが繋ぎとめるのがいいです♪ 「効くっていうなら、俺の心臓だって煎じて呑ませてやるっ」…とか、ジーンときます♡ 受の弥一が真っ直ぐで男前なのがまた良し♡ とっても楽しく読了♪
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きょん2019/08/2022ネタバレあり山神様×薬師。なんだけど、表紙の感じから逆かな?と思いながら読んでいました。病弱ながら知識と知恵を蓄えてみんなの為に役にたとうという山神様の健気さと受を口説きまくる男らしさがカッコよかった。そして、養生方法を見つけ出しても他の神狼たちと同じにはなれない辺りが雨月さんらしいシビアなエンディングではあったな。
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しましまこ2019/08/0521山神さま×薬師、サクっと読了。
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絵美2019/08/1415ネタバレあり山神様×薬師。 幼い頃、山で死にかけ攻に声をかけられた受。何の力もないが受を温め励ましてくれた攻に、それから14年間感謝の祈りを捧げてきたが……。 病弱な神様攻と凛々しい人間受という珍しい組み合わせ。信仰心を糧にする神様は、人の信心がなければ生きていけない。それでも受からは信仰心ではなく愛が欲しいという攻の気持ちも分かるし、自分が神ではなく個人としての攻に想いを寄せれば寄せるほど彼を死に追いやると恐怖を覚える受の気持ちも分かるし……。そんな時に色々やらかす頼義が本当にロクでもないわ~。
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