錆喰いビスコ 4 業花の帝冠、花束の剣

発売日 : 2019/07/10
キノコを喰らう修羅の花!? 虹の胞子が、日本に「進花」を芽吹かせた!
濃密な死の香りに包まれる王の子を寒椿が生かす。煮え滾る鮮血の海から抜け出した子供・シシを救ったのは――、
「俺が誰だか知ってるなら。ガキより大物狙え、腰抜けども」
 疾風無頼の兄上――赤星ビスコだった。
 九州が誇る巨大監獄『六道囚獄』。そこには花を操る人造人間・紅菱の一族が収監されていた。人間に逆らえない宿命を背負い、監獄の中で虐げられる紅菱たち。しかし彼らを捕らえているのもまた、桜を操る紅菱で――。キノコの生命力を奪い咲き誇る花々。進化のキノコ『ナナイロ』の胞子により生じた未知なる花力が日本を動かす!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 737円(本体670円+税)
  • ISBN: 9784049124781

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みんなのレビュー

  • よっち
    2019/10/01
    花を操る人造人間・紅菱の一族が収監される九州が誇る巨大監獄『六道囚獄』。濃密な死の香りに包まれる王の子シシをビスコたちが救う第四弾。人間に逆らえない宿命を背負い監獄の中で虐げられる紅菱たち。ヒトの意志を得た紅菱の王子・シシとビスコたちとの出会い、紅菱たちを捕らえているサタハバキとの熱い激闘。どつきあい罵り合いながらも何だかんだで伴侶とか言っちゃうビスコにはニヤニヤしましたけど、今回はシシの父・ホウセンの思惑に上手く乗せられた感もありましたかね。あの結末から次にどう繋げてゆくのか、続巻に期待ということで。
  • まりも
    2019/07/12
    荒れ狂う桜吹雪がビスコとミロに襲い掛かる待望の新章遂に開幕! こいつは驚いた。シリーズ物が第2部に入るとおとなしくなったり、パワーダウンしがちだが我らが「錆喰いビスコ」にそんな心配は無用だったか。むしろ新たな役者達が加わったことで、これまでの破茶滅茶さと非常識具合はそのままに、更に衝撃の超展開まで楽しめるようになりやがった。ルール無用!信念上等!な「錆喰いビスコ」の世界に巻き起こる血塗られた掟は一体どうなっていくのか。続きが気になって仕方がないが5巻を読めるのは冬になってから。予告から既にヤバいぞ。
  • ゆなほし
    2020/01/05
    シリーズ4作目。九州が誇る巨大監獄「六道囚獄」を舞台にキノコ守りビスコと相棒ミロ、人造人間紅菱シシが法の番人と大激闘を繰り広げる―。今巻も文句無しの面白さで、読む度にこのシリーズの唯一無二の世界観と昨今珍しい程の魅力の塊たる主人公に夢中になる。巻ごとに大きく舞台を変え、敵を変え、今巻は地獄と法の番人。これがビスコと対峙して面白くない訳が無いし、毎巻キノコ守りに無限の可能性を見出すまるで少年漫画のような王道ストーリーは、読み手を惹き付けてやまない。全く衰えない勢いを感じつつ、次巻も楽しみである。
  • 星野流人
    2022/06/29
    新章に突入しようが、相変わらずバケモノじみた生命力の強さで食らいつき続けるビスコの熱さは健在でした。今回は舞台が巨大監獄『六道囚獄』ということで、様々な地獄を模した監獄を渡り歩いて戦う様子は2巻にも似たワクワクがあります。敵となる法の番人サタハバキは、暴走状態ではありつつも自分の法の哲学に最後まで遵守し続けた姿はかっこよかったです。ビスコたち大立ち回りが見どころなので、漫画やアニメで観たい作品。レギュラーキャラかと思いきや、今回はチロルの出番はなく……。というか正ヒロインのパウーも後半は出番がなく……
  • 中性色
    2019/07/11
    ハートビートモーターズ。正直読んでるうちはあまりストーリーなどは入ったりはしてこないんだが、勢いでもわりかし読める。しかし、この作品はいちいち悪役がいいな。しかし、今回のシシは前回でいうところのチロルみたいな立ち位置なのかな。ついていった割にはパウーの出番そんなないな。しかし、今度はアイヌ関係なのだろうか