悪魔の孤独と水銀糖の少女 2

発売日 : 2019/05/10
正義に背いてでも、あなたと生きる。幻想のはざまで──恋をしたから。
呪われた島から旅立ち、逃亡の日々を送ることになった孤独の悪魔を背負う男ヨクサルと死霊術師の孫娘シュガーリア。
 世界から失われつつある異端を救う道行きの中で、彼らは人ならざる有翼種の血を引く子供、ビーノと出会う。
「俺達のことは、信じなくてもいい」
「あなたは生かすわ……なんとしても」
 帝国の謀略が蠢く砂漠の街、バフハに潜入した彼らに追っ手が迫る中、ヨクサルは自分の罪と過去に直面する。
「お前を殺すのは──僕の役目だよ、ヨクサル」
 孤独と幻想のあわいで、シュガーリアの身を焦がしたのは、初めての恋の激情だった。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784049124545

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みんなのレビュー

  • まろんぱぱ♪ 
    2019/12/04
    ネタバレあり
    死なない女と悪魔に魅いられた死ねない男、愛という言葉では足りない深い絆が紡ぐ二人の物語の終幕です。シュガーリアが手に入れたのは、自分の魂と離してはならない手。ヨクサルが手に入れたのは、自分が生きる意味。壮大な幻想の霧の中で描かれた異世界ラブストーリー、ラストのシュガーリアの照れた笑顔が可愛い。個人的にお気に入りは、レディデリラ♪聡明で教養があり、妖艶で艶やかなる肢体、闘う術と夜の伽の術をも合わせ持つ敵でもあり味方でもある女性。彼女の生き様は別に物語が見たい気がする。絵師、赤岸K先生の挿し絵は最高です♪
  • よっち
    2019/06/27
    呪われた島から旅立ち逃亡の日々を送る孤独の悪魔を背負う男ヨクサルと死霊術師の孫娘シュガーリア。二人は人ならざる有翼種の血を引く子供・ビーノと出会う第二弾。帝国の謀略が蠢く砂漠の街・バフハに潜入した二人。ヨクサルは自分の罪と過去に直面することになり、ビーノの激情がシュガーリアの身を焦がす展開でしたけど、そんな熱い想いをぶつけられたからこそ皮肉にも自覚した揺るぎない想いがあって、捕らわれたヨクサルもかえがえのないものがあると気付かされて、そんな二人の絆がとても良かったです。続刊あるならまた読んでみたいですね。
  • まりも
    2019/05/12
    呪われた島から旅立ち、逃亡の日々を送るヨクサルとシュガーリアが有翼種の血を引く子供と出会うシリーズ第2弾。こうしてヨクサルとシュガーリアに再び会うことが出来たことを先ず喜びたい。鬱屈とした雰囲気漂う世界観とヨクサルとシュガーリアの糖度たっぷりな甘ーい展開が混ざり合うことで、とても素敵な物語となりそれだけで胸がいっぱいになった。こんなのを読んだらこれからの2人のことが気になって仕方がなくなるに決まってるじゃないか。どんどんと可愛くなるシュガーリアに夢中になること間違いなしな本作。是非とも続きを期待したい。
  • あおでん@やさどく管理人
    2019/07/10
    ネタバレあり
    あとがきにあったが、紅玉さん自身が「読みたくなったから」と描かれた続編。人間が支配する国では、幻想の世界は排除されてしまうのか。正義と悪。愛と恋と執着。荒れ狂う砂漠の中で、シュガーリア達の見つけた道は。
  • yosa
    2020/03/07
    これは小説なんではなくて、何かしらの鉱石なんだと思う。長い時間をかけて、大小様々な物質が混ざり合い、融和し、凝縮され、いつしか輝きだした小さな結晶。様々な人の手に渡り、磨かれ、歴史を作り、やがて物語と共に伝えられる、とびきりの宝石のような何か。全ては紅玉いづきの魔法だ。筆跡の中に時間も空間も息遣いも、全てを閉じ込めて一冊の本を創造した。染み出した空気はシュガーリアの掌のように冷たく、ヨクサルのように孤独だが、そこには強さがある。厳しい愛がある。見た目は歪かもしれない。でも、この鉱石には、温もりがあるんだ。