鬼とめおとの古物商 アンティークに思い出をこめて

発売日 : 2019/05/25
想い出の古物に秘められた絆を、鬼と人の夫婦が解き明かす――。
古き物には魂が宿るという。届かぬ思いを宿した古物はやがて一つの古物店へと流れ着く。鑑定する店主は鬼の男・鬼蔵。男を支えるのは人間の妻・渚。
窓辺に置かれた真空管ラジオから流れる、もう逢うことの叶わぬ懐かしい人の声。舶来物のドールハウスに住まう、仲睦まじい小さな住人たち。戦地に向かった夫と妻をつなぐ、めおと茶碗の数奇な運命。
鴫沢古物店に集まるアンティークにまつわる小さな不思議を、奇妙な縁で夫婦となった二人が解き明かす――。

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みんなのレビュー

  • スズ
    2019/09/30
    骨董品に目がない鬼と、一人ぼっちだった鬼と高校生の時にとある夫婦茶碗の騒動を経験した際に彼と添い遂げる決意をした女性が潮風薫る海の町で営む骨董屋のお話。月光を浴びると死んだ大好きな母の声が流れるラジオや父親だけが欠けた人形の家族等の不思議な骨董品と、それらの品を手にした家族仲に問題を抱えた少年少女達が優しい鬼とその奥さんに温かな家族愛を取り戻すきっかけを与えられるストーリーが素敵で、二人の結婚のきっかけになった夫婦茶碗が紡ぐ戦争が生んだ悲劇に胸がキュッとなりながらも二人の距離が近づいていく様子が好きでした
  • よっち
    2019/07/05
    鑑定する店主は鬼の男・鬼蔵。彼を支えるのは人間の妻・渚。鴫沢古物店に集まるアンティークにまつわる小さな不思議を奇妙な縁で夫婦となった二人が解き明かしてゆく物語。真空管ラジオから流れるもう会えない母親の声、ドールハウスに住む小さな住人たちと家族の絆、戦地に向かった夫と妻を繋ぐめおと茶碗。昭和最後の夏を舞台になかなか素直になれない家族関係に関わって解き明かしたり、亡くなった夫婦の過去を探る中で鬼蔵と渚の出会いのエピソードも絡めてゆく展開は、時折切なさを感じさせつつも最後には良かったなと思える素敵な物語でした。
  • はづき
    2021/03/05
    ネタバレあり
    鬼の古物商と人間の奥さんが人々の思い出や悩みを解決するお話。今流行りの鬼と人の話、でも骨董品が関わって人の思いもあり凄く良い話でした。ランプ、ドールハウス、夫婦茶碗。私は第一幕と第三幕がお気に入りです。2人の馴れ初めが最初の方になくて、2人のこともっと知りたいなと思っていたら、最後の章にありました(笑) 2人の空気感凄く良かったです。ちょっと奥様の方が上なところも良きです(笑) 幽世とか話す猫又とか異界なランプなどとしっかりとしたファンタジー要素があったところも良かったと思います!!
  • にゃうぴょん
    2019/09/28
    アンティークに込められた思いになるまつわるお話です。個人的にはラジオのお話が好きです。
  • HANA
    2019/08/05
    古物商話。と言ってもなんだか分からない商品ではなく分かりやすい商品ばかり。それぞれの商品に関わる人たちの話は色々と考えさせられてしまう。全体的に前向きに終わる話なので良かった。